原油高騰が、産業や市民生活にもじわり影響
(last modified Sat, 20 Nov 2021 12:40:12 GMT )
11月 20, 2021 21:40 Asia/Tokyo
  • ガソリンスタンド
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原油価格の高騰が続く中、ガソリンや灯油の値上がりなど日常生活への影響のほか、農業や漁業などの産業を初め、市民の生活も打撃を受けています。

都道府県平均・ガソリン価格ランキングによりますと、20日土曜現在で国内でのレギュラーガソリン価格は1リットル当たり165.4円、灯油は1857.5円となっています。

国民生活とは切っても切り離せない石油の価格が高騰し、様々な石油製品、輸送費、ハウス栽培の原油など、あらゆる方面に影響がでています。

FNNによりますと、10月から11月にかけては1カ月あたりの電気料金は平均的な家庭で133円値上がりとなったほか、クリーニング店でも、ボイラーの燃料代やハンガー、洋服にかけるビニールの資材が原油高騰で値上がりしました。

また、食卓への影響も予想され、船の燃料代や魚のエサの輸送費が魚の価格に上乗せされる可能性があり、野菜や果物もハウス栽培の暖房設備に最も多く使われている重油の値上がりにより、トマトやナス、レタスなど様々な野菜に影響すると見られます。

これ以外にも、石油由来の資材の値上げ、輸送コストの増加で多くの食品に影響が及ぶことが予想されています。

こうした中、政府関係者によりますと、日本政府はアメリカの要請を受けて、国内にある石油の国家備蓄の余剰分を市場に放出する方向で検討を進めていることが分かりました。

政府はアメリカ、そしてアメリカから要請を受けている韓国と、3か国で協調して供給量を一時的に増やすことも検討しており、原油価格の上昇を一定程度抑えるねらいがあるものと見られます。

 

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