米軍基地のクラスター受け、沖縄知事が米本国からの移動停止求める
沖縄県の玉城デニー知事が21日午後の記者会見で、在沖米軍トップのジェームズ・ビアマン四軍調整官と小田原潔外務副大臣に米本国からの軍人、軍属の移動停止を求めたことを明らかにしました。
沖縄タイムスによりますと、米軍キャンプ・ハンセンで新型コロナウイルスの大規模クラスターが発生している問題をめぐり、玉城デニー知事は米軍属の移動停止を求めたとしたほか、今日の新規陽性者数は11人で、うち3人がキャンプ・ハンセンに関連し、5人が北部保健所管内の町村の居住者だとしました。これにより、ハンセンのクラスターは計207人になりました。
北部保健所管内の直近1週間の人口10万人当たりの新規陽性者数は25人を超えており、これを受けて同知事は、北部保健所管内の5町村にコロナ感染拡大注意報を出しました。
知事は米軍、外務省に対しハンセン勤務の全軍人、軍属の基地外への外出禁止とPCR検査の実施、基地内での変異株検査体制の構築、ハンセン以外の軍人らのマスク着用も求めました。
米軍は外出禁止要請に対し「陽性者が出た部隊の感染封じ込めに成功している」と述べ、行動制限には言及しませんでした。移動停止に関しては「日米安保条約の義務履行を妨げずにどのように対処できるか考えたい」と述べ、変異株検査については米軍と日本政府で取り扱いを検討しており「近く何らかの合意がある予定」と回答しました。
一方、小田原副大臣は米側へ基地内外での一層の行動制限を求めたと説明し、県側が求める外出禁止などには言及しませんでした。
知事は米軍内での拡大に、「非常に脅威に思っている」と危機感を示し、米軍が厳しい措置をとるべきだと訴えています。
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