日本留学中の中国人女性殺害事件で、元ルームメートに賠償命令
1月 12, 2022 20:02 Asia/Tokyo
日本の大学に留学していた中国人女性がアパートの自室前で殺害された事件を巡り、中国の裁判所が10日、当時被害者のルームメートだった被告に対して経済的損失や慰謝料を命じる判決を下しました。
中国の新華社通信によりますと、留学中の中国人女性、江歌さんは2016年11月、東京のアパートの自室前で殺害されましたが、江さんの母親は、江さんのルームメートだった劉暖曦被告が自らの命を守るために江さんを犠牲にしたなどと訴えていました。地裁に相当する山東省青島市城陽区の人民法院は劉被告に対して、経済的損失49万6千元(1元=約18円)と慰謝料20万元を江さんの母親に支払い、訴訟費用の全額を負担するよう命じました。
江さんは事件当日、劉被告と一緒に帰宅したところを、待ち伏せていた劉被告の元交際相手に刃物で刺され、死亡しました。劉被告は当時、元交際相手に付きまとわれており、先に室内に入った劉被告が江さんを外に残したままドアを施錠し、江さんが危険にさらされることを認識しながらドアを開けず、江さんを助けようともしませんでした。
元交際相手の男は17年12月、東京地方裁判所に懲役20年の判決を言い渡されています。