世界経済フォーラム報告書;有識者の見解では、今後3年間の世界情勢は「悲観的」
(last modified Sun, 16 Jan 2022 11:01:55 GMT )
1月 16, 2022 20:01 Asia/Tokyo
  • 世界経済フォーラム報告書
    世界経済フォーラム報告書

WEF世界経済フォーラムが世界のリスクを分析した新たな報告書で、有識者の84%が今後3年間の世界情勢について、悲観的な見通しを示していることが判明しました。

CNNが、WEFが発表した今年の「グローバルリスク報告書」を引用して英ロンドンから報じたところによりますと、調査に応じた世界の有識者約1000人のうち、世界情勢に明るい見通しを示したのは12%、楽観的と回答したのはわずか4%だったということです。

また、今後3年間で世界の経済回復が加速すると答えた人は、全体の11%にとどまっており、中国以外の途上国は、先進国にますます大きく引き離されることが予想されています。

WEFによると、回答者の多くは今後3年間の世界について、不安定な情勢と突発的な出来事が続いたり、国家間の不均衡が拡大したりする結果、相対的な勝者と敗者が生まれることを予想しています。

またこの報告書によれば、世界の人口全体のうちワクチン接種を済ませた人は約半数にとどまっていて、「ワクチン格差」が引き起こす経済回復のばらつきが、さらなる社会の分断や地政学的な緊張につながる恐れもある、ということです。

なお、今回の調査対象となったのはは40%あまりが実業界、16%が行政機関、17%が学術界の各リーダーら。出身地域別では約45%が欧州、15%が北米、13%がアジアという内訳でした。

 


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