イランの複合作戦「真の約束3」の第9波で起こったこととは?
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テルアビブに直撃するイランのミサイル
イラン軍は16日夜、「真の約束3」と称したイスラエルに対する複合作戦の第9波を開始しました。
【ParsTodayイラン】シオニスト政権イスラエルによるイラン各地への侵略と攻撃により、政府軍の高官、著名な科学者、そして無辜の国民、特に抑圧された子供たちが殉教に至ったことを受け、イランは今月13日夜からイスラエル占領地への攻撃を開始しました。
この記事では、複合作戦「真実の約束3」の第9波について取り上げます。
テヘラン時間16日23時45分頃、イラン・イスラム革命防衛隊のアリー・モハンマド・ナイーニー報道官は、イスラエル政権の銀行・金融施設に対する複合作戦「約束の真実作戦3」の第9波の開始を発表し、「この作戦は17日火曜まで継続される。我々は限定された地域でイスラエル政権と交戦し、複数の標的への攻撃に成功した」と語りました。
また、「我々の攻撃は間違いなく複合的なものであり、シオニスト政権に対してあらゆる力の要素を駆使し、武力、粉砕、破壊をもって遂行される」と述べています。シオニスト筋によれば、イスラエルの第14チャンネルTVの放送が原因不明の理由で中断されたとのことです。なお、このチャンネルでは放送が中断される前、放送には奇妙な音声が混じっていました。
イスラエルの公用語・ヘブライ語のメディアは「連携攻撃の一環として、100機以上の無人機がイランから飛行している。弾道ミサイルはその後発射され、無人機と同時に目的地に到達するよう予定されている」と報じました。
午前0時15分頃、イスラエルの新聞イディオト・アハロノトは、占領地北部ハイファにある製油所のすべての活動が停止されたと報じました。停止の理由は、イランによる16日月曜のミサイル攻撃によって製油所が被害を受けたことによります。イスラエルの第14チャンネルTVは「製油所の状況は危機的であり、製油所のすべての施設がイランのミサイルによって損傷を受け、またこの攻撃で3人が死亡した」と伝えました。
イランのミサイル攻撃により占領地北部の重要インフラに甚大な被害が生じたことを受けて、ハイファ石油精製施設運営会社は公式声明を発表し、「重要施設が損傷を受けた結果、精製所と関連部門が使用する蒸気と電力の一部を供給していた発電所が深刻な被害を受けた」と表明しました。
この声明では、「さらに、ハイファ製油所の他の箇所も被害を受けた。現在、製油所とその関連施設はすべて完全に停止している」とされています。
17日午前0時45分頃、最近のイランによるイスラエル占領地への攻撃により数百人以上のシオニストが死傷した他、占領地が広範囲にわたり破壊されたことを受けて、イスラエル警察がパレスチナ占領地に拠点を置く国内外の報道機関に対し、イランの攻撃のライブ映像の放映を控えるよう警告し、この命令に従わない者は逮捕する、と発表しました。
同日午前1時頃には、シオニスト系ユーザーらがSNS上に、イスラエルの防衛システム・アイアンドームから発射された迎撃ミサイルがうまく飛行せず、主要都市テルアビブに落下した映像を投稿しました。イスラエル紙ハアレツはまた、数百人が海路で多額の金銭を支払って占領地からの脱出を試みていると伝えています。この報道によれば、これらの人々の中にはシオニストや外国人が含まれており、彼らは遊覧船で地中海に浮かぶキプロスへの渡航を開始しました。これらの小型船は占領地のヘルツリーヤ、ハイファ、アシュケロンの各港から出港しています。
午前2時頃、ヘブライ語の情報筋は、IRGCのミサイルが占領地ネゲブ砂漠にあるネバティム空軍基地に着弾したと報じました。シオニスト系サイトの「ワッラー」も、「イランのミサイルが占領地南部のベエルシェバに着弾した」と報じ、イスラエル・ハヨム紙のウェブサイトも、「ミサイルが占領地南部に着弾した後、火災が発生した」と伝えています。
ヘブライ系情報筋によりますと、防衛システムの迎撃ミサイル1発が占領地の主要都市テルアビブに着弾しました。イスラエル公共放送も「イランのミサイル攻撃を恐れてシェルターに避難していた数人のシオニストが負傷した」と発表しています。またイスラエル人ジャーナリストのギデオン・レヴィ氏は、カタール国営通信アルジャジーラのインタビューで、「最近のイランの攻撃は、私がこれまで聞いた中で最大の爆発だった。テルアビブ全体が振動した」とコメントしました。同氏はさらに「イスラエルにとっての負担ははるかに大きくなり、今後も増加し続けるだろう。このような生活は耐えられない。シオニストはこのような流れを続けることはできない」としています。
さらに午後4時頃、イスラエルの情報筋は、複数の場所で爆発音が聞こえたと発表しました。ロイター通信も地元の目撃者の証言として、テルアビブとその周辺地域で大きな爆発音が聞こえたと報じています。加えて、レバノンのアル・マヤーディンTVは、イランが発射したミサイルの一部が占領地の港湾都市ハイファに着弾したと伝えました。
午前9時頃、イスラエルの第12チャンネルTVは「テルアビブ近郊のラマト・ハシャロンから恐ろしい爆発音が聞こえる」と報じました。イスラエルの報道各社も「イランのミサイルがヘルツリーヤとテルアビブの重要目標を攻撃」と伝えています。シオニスト系メディアは、占領地の攻撃警報システムが再び混乱したことを認めました。最初の報道によれば、テルアビブでは8階建ての建物が倒壊したということです。
午前10時30分頃、イランイスラム革命防衛隊は「先ほど、当防衛隊による新たな空対空ミサイル攻撃の波が始まった。これはこれまで以上に強力で破壊的な攻撃である。米国および西側諸国の全面的な支援、そして敵側の最新鋭の防衛技術の保有にもかかわらず、この作戦で用いられた戦略と能力によりミサイルは占領地の標的に見事に命中し、最大限の効果を発揮した。シオニストが牛耳るこの偽りの政権の重要標的に対する効果的で的を絞った、より破壊的な作戦は、イスラエル政権が完全に崩壊するまで続行される」と表明しました。