沖縄・宜野湾市「基地被害110番」、前年度比32%減も依然として500件超
4月 06, 2022 18:48 Asia/Tokyo
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沖縄・宜野湾市「基地被害110番」、前年度比32%減も依然として500件超
普天間飛行場などの米軍基地から発生する苦情を受け付ける沖縄県宜野湾市の「基地被害110番」で、2021年度に寄せられた苦情は517件だったことが判明しました。
沖縄の地元紙・沖縄タイムスが6日木曜、報じたところによりますと、この数字は02年度の窓口設置以来過去最多だった2020年度と比べ、32%(242件)減ったものの、米軍機騒音を中心に依然として市民生活に支障をきたしていることが伺えます。
沖縄防衛局による同飛行場の目視調査では、21年度の米軍機の離着陸回数(タッチ・アンド・ゴーや通過、旋回含む)は2月末までで1万5076回と前年同期比11%減っており、苦情が減った一因はここにあるとみられています。
21年度の苦情のうち、米軍機騒音関連は475件(前年度比188件減)。普天間飛行場で早朝や夕方に日米国歌やファンファーレが大音量で流れる問題では37件(同51件減)、米軍機が通過するとテレビ画面が揺れたり、真っ暗になったりする地上デジタル放送の受信障害は5件(同3件減)となっています。
国歌とファンファーレの放送は20年1月に始まったもので、市は音量を下げるよう繰り返し求め、今年2月下旬にも事務レベルで申し入れたものの、米側から返答は得られていません。
飛行場周辺は季節により風向きが変わるため、市は今後の苦情の発生地域や内容を注視する方針です。
なお、基地被害110番は24時間にわたり電話で受け付けているほか、市ホームページからメールすることもできる仕組みになっています。
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