辺野古工事の設計変更申請、沖縄県が承認可否を見送り
(last modified Wed, 20 Apr 2022 12:47:04 GMT )
4月 20, 2022 21:47 Asia/Tokyo
  • 米軍普天間基地の沖縄・辺野古
    米軍普天間基地の沖縄・辺野古

米軍普天間基地の沖縄・辺野古への移設工事をめぐり、国土交通省は沖縄県に対して、沖縄防衛局からの工事の設計変更申請を20日までに承認するよう勧告していましたが、県は期限までの判断を見送る方針を固めました。

辺野古の工事をめぐっては、軟弱地盤の改良のため、2020年4月に防衛省が沖縄県に設計変更の申請を出しました。昨年11月に県がこれを不承認とすると、防衛省は翌12月に国土交通省に対して不服審査請求を行いました。

今月8日、国交省は防衛省の請求を認め、不承認とした沖縄県の処分を取り消す裁決を出し、20日までに申請を承認するよう県側に勧告しました。

琉球新報によりますと、期限を迎えた20日水曜、県は期限内の判断を見送る方針を固めました。裁決内容の審査に時間がかかることなどを理由としています。

県は今日中にも国側に方針を伝えるとみられ、今後は国が法的拘束力のある是正指示を出すかどうかが焦点となります。是正指示が出された場合、県は国地方係争処理委員会に申し出て、その後は法廷闘争に発展する可能性が高いとみられます。

国交省の担当者は琉球新報の取材に対し、「県からの連絡は受けていないので、対応は検討していない。仮定の話についてはコメントできない」と答えています。

 


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