May 31, 2022 20:38 Asia/Tokyo
  • 日産自動車元会長のカルロス・ゴーン被告
    日産自動車元会長のカルロス・ゴーン被告

レバノンの裁判所関係者は30日、国際手配されている日産自動車元会長のカルロス・ゴーン被告が事情聴取されたと明らかにしました。

フランス通信によりますと、匿名で取材に応じた関係者は、マネーロンダリング(資金洗浄)や職権乱用、会社資金の不正使用などの疑惑をめぐり、法定代理人立ち会いの下でゴーン被告の聴取が行われたと明らかにしました。しかし新たな法的措置は取られず、被告は解放されたということです。

レバノンは今月、ゴーン被告に対するICPO国際刑事警察機構の「赤手配書」を受け取っていました。これは国際逮捕状ではありませんが、各国当局に対し、身柄引き渡しなどの法的措置の対象者について一時的な身柄拘束を求めるものです。

4月にはフランス検察当局が、ゴーン被告がかつて会長を務めたルノーと日産の企業連合統括会社と、オマーンの自動車販売代理店SBAとの間で行われた約1500万ユーロ(約21億円)の取引をめぐり国際逮捕状を出していました。

レバノンの裁判所関係者によれば、ゴーン被告の聴取内容に関しては、同国当局からフランス側に伝えられるということです。

レバノンは自国民の外国への引き渡しを認めていませんが、ゴーン被告に対しては出国を禁止しています。フランス当局に対しては、同被告の捜査資料の提供を要請しており、それを見た上でレバノン国内で裁判にかけるか判断するとしています。

 


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