May 14, 2023 13:16 Asia/Tokyo

トルコでは本日14日日曜、大統領選挙と議会選挙の投票が始まり、人々が投票所に足を運んでいます。

トルコ大統領選の投票

 

今回の大統領選では、野党6党による「国民連合」の候補クルチダルオール氏が、現職のエルドアン氏に対して優位に立っていると伝えられています。

トルコ選挙管理委員会は、今回の選挙の有権者数は6411万3941人であり、国外在住の有権者は341万6098人だと発表しています。

調査機関のSAROSが12日金曜に公表した世論調査によると、1回目の投票ではエルドアン氏が46.9%、クルチダルオール氏が51%、ATA連合のオアン氏が2.91%の票を獲得する見込みだということです。

こうした中、10日水曜には少数野党・故国党のインジェ党首が大統領選からの撤退を表明しました。インジェ氏の撤退は、クルチダルオール氏に有利に働くものとみられています。

1回目の投票でいずれの候補も過半数の票を獲得できなかった場合は、今月28日に決選投票が行われます。

一方、トルコのソイル内相は、アメリカが今回の選挙に介入しようとしているとして非難しました。

 

トルコ大統領選の投票

 

ソイル氏は今月3日にも、自国で2016年7月に起きたクーデター未遂事件の首謀者はアメリカであったとしながら、同国政府の主導で西側メディアはトルコの選挙に関するフェイクニュースを流し、この未完のクーデターを完遂させるつもりである、と述べています。

一方のクルチダルオール氏は、ロシアが選挙に介入していると主張しています。しかし、この主張はロシアおよびエルドアン大統領によって否定されています。

クルチダルオール氏は米紙ウォール・ストリート・ジャーナルとのインタビューで、自身が大統領に当選した場合は、欧米による対ロシア制裁に加わると表明しています。

 

トルコ大統領選の投票

 

トルコの著名なアナリストであるオズトゥルク氏は同国のメディア「ポリティク・ヨル(PolitikYol)」掲載の記事の中で、「トルコ建国から100年が経った。最初の100年は(建国者の)アタトゥルクが築いてきたが、その次の100年はクルチダルオール氏が築くことになるだろう。彼は全力でトルコの改革・民主化を推進する」と記しています。

国際通信イランプレスが行った街頭調査では、大半のトルコ市民は、特に弱い立場にある層の生活上の問題の解決や経済再建を望んでいました。

 


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