7月 19, 2023 19:45 Asia/Tokyo

イスラム暦1445年ムハッラム月1日を迎えた19日水曜、シーア派3代目イマームであるホサインの殉教日に向けた一連の追悼儀式の始まりとともに、イランの各地が哀悼を示す黒い布で覆われました。

イマーム・ホサインは西暦680年、ウマイヤ朝の統治者ヤズィードの圧制的な統治に抗議して蜂起しましたが、「アーシューラー」と呼ばれるムハッラム月10日に、最後まで付き従ったわずかな人々とともに、現在のイラク南部に位置するカルバラーの地で数万人のヤズィード軍と戦い抜き、殉教しました。

イマーム・ホサインは、その比類のない献身によって、自由と名誉とは何かという教訓を世界に与えました。この教訓は、歴史的・地理的に世界全体のすべての人々の間に広まっており、とどまるところを知りません。

イランでは、今年も例年同様、ムハッラム月の始まりにあわせて、イマーム・ホサインを悼むために街の各所が黒い布で覆われました。また、モスクなどの宗教施設では、イマーム・ホサインとその家族・仲間の殉教を悼むために、人々が黒い服を着て追悼行事に参加しています。

イラン北東部マシュハドにあるシーア派第8代イマーム・レザーの霊廟は、「アーシューラーの10日間」と呼ばれるムハッラム月1日から10日にかけて大規模な追悼行事が行われる場所の1つとなっており、イラン国内外から巡礼者が多数集まっています。

イマーム・レザー霊廟では、ムハッラム月の到来に合わせて、ドーム頂上の旗が哀悼を示す黒い旗に代えられました。この旗は、イスラム暦第2月のサファル月が終わるまで掲げられます。

 


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