1月 26, 2016 23:54 Asia/Tokyo
  • 国連が、シリアの人道状況について警告      

国連が、シリアの人道状況の悪化について警告しました。       

エジプトの新聞のインターネットサイトによりますと、フッルー駐シリア国連人道問題調整官は、26日火曜、記者会見で、「シリア危機がはじまって以来、650万人のシリア人が難民となり、祖国で暮らすことができていない」と語りました。

また、「シリアの危機解決、特に人々の状況の改善は、政治的な方法によってのみ可能だ」としました。

さらに、「シリア危機が始まる前まで、この国の子供たちの98%が予防接種を受けていたが、シリア各地にテロリストが広がり、数百万人の市民を助けるために支援部隊が到着できなくなっている」と述べました。

こうした中、WHO世界保健機関のシリア代表も、26日、シリアの政府系の病院60%が破壊され、その他の医療施設の50%が閉鎖されたことを明らかにし、「シリアの医療支援を必要とする人々に支援部隊を派遣することは、最大の問題のひとつだ」としています。

また、「シリア南部のダマスカス郊外の町には子供たちに予防注射を受けさせるために十分な量のワクチンがあるが、救援隊の不足により、10ヶ月前から、この町の子供は一人も予防接種を受けていない」としました。

さらに、「この町には医者が2人しかおらず、シリアの一部の地域の子供たちは、テロリストの存在により、2年前から予防接種を受けていない」と述べました。

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