イスラム人権委員会、サウジのブラックリスト除外を非難
イスラム人権委員会が、子供の人権侵害国のブラックリストからサウジの名前が除外されたことは明らかな悲劇だとしました。
イスラム人権委員会のシャジャラ委員長は、イギリス・ロンドンでIRIB記者のインタビューに応じ、この国連のダブルスタンダードは、財力や権力を持っている者なら誰でも非人道的な行為を行うことが許されることを表すものだとしました。
国連のパン事務総長は、イエメンを攻撃しているサウジアラビアの連合軍を、子供の権利侵害国のブラックリストから除外した後、これに遺憾を表明し、「この決定は最も辛く困難な決定だった」と語りました。
パン事務総長は9日、「サウジアラビアが率いるアラブ連合軍のブラックリストからの除外は、一部の国が国連の予算を削減すると脅迫してきたことを受けて行われた」と述べました。
シャジャラ委員長は、「国連は以前にも自らの立場や行動により、アメリカの覇権主義大国の影響を受けていることを示したが、現在、財力により、弱肉強食法を実行するために、国連の支援を受けられることが明らかになった」と述べました。
さらに、「パン事務総長と国連は、特にイエメンでのサウジの犯罪に目をつぶり、この政権を人権侵害国のブラックリストから除外することで、弱肉強食法を国際法規の代わりに置き換えている。国連は力の所有者に尽くしているだけだ」と語りました。
シャジャラ委員長は、「現在、これまで以上に国連が機能を果たせていないことが明らかになった」とし、「こうした世界的な不公正を脱する唯一の道は、民主的な動きを開始することであり、これに関して影響力のある機関が人々に知らせるべきだ」と語りました。
さらに、「サウジアラビアやシオニスト政権イスラエルといった政権はこれまで以上に国連や国際機関の中枢を支配しようとしており、こうした流れにより、被抑圧者の権利実現と圧制者に対する抵抗に関して、これらの機関からは何の期待もできない」と述べました。