イランのミサイル攻撃がイスラエル・ハイファ石油施設に及ぼした被害の規模は?
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イランのミサイル攻撃がイスラエル・ハイファ石油施設に及ぼした被害の規模は?
シオニスト政権イスラエル最大のエネルギー・石油生産会社バザンが、先だってのイランのミサイル攻撃による同政権占領地北部ハイファの施設の被害規模を発表しました。
イスラエル軍の侵攻を発端とするイラン・イスラエル間の12日間戦争の後、イランは占領地港湾都市ハイファのバザン石油施設を含む、イスラエル政権の重要施設を標的とし徹底的に攻撃しました。先月16日に発生したこの攻撃は、イスラエルのエネルギーインフラに甚大な被害をもたらし、同政権のエネルギー構造の脆弱性を改めて露呈させた形となっています。
【ParsTodayイラン国際】バザン石油会社は最近声明を発表し、「イランのミサイル攻撃を受けて、ハイファ施設のすべての生産ユニットの活動が停止され、占領地内施設に必要なエネルギーの大部分を供給している施設群の電力・蒸気発電所が深刻な被害を受けた」と表明しています。
この声明によれば、ハイファ施設に対するイランのミサイル攻撃により1億5000万~2億ドル相当の損害が発生したのに対し、補償基金は4800万ドルしか支払われていません。
注目すべき点は、バザン石油施設群がイスラエル政権下最大のエネルギー・石油生産会社として、占領地で消費されるディーゼル燃料の約60%とガソリンの約半分を生産していることです。この重要な拠点が被害を受けたことで、イスラエルの燃料市場に一時的な供給不足が発生したとともに、エネルギー安全保障の問題がイスラエル政権にとって領内最大の議論の焦点となりました。なお、イスラエルのエネルギー専門家は、今回被害を受けたこの設備群が以前の生産能力に完全に回復するには数ヶ月かかると警告しています。