豪シドニーでのテロ攻撃はシオニストの新たなシナリオなのか?
https://parstoday.ir/ja/news/world-i130962-豪シドニーでのテロ攻撃はシオニストの新たなシナリオなのか
アラブ圏の著名な地域戦略問題アナリスト、アブドゥルバリ・アトワン氏が「オーストラリア・シドニーで発生したユダヤ人攻撃は、反ユダヤ主義と闘うプロセスの活性化および、世界におけるシオニスト政権イスラエルの好戦的行動の推進を目的に、イスラエル諜報機関モサドによって実行された可能性が高い」との見解を示しました。
(last modified 2025-12-16T13:51:05+00:00 )
12月 15, 2025 19:58 Asia/Tokyo
  • 豪シドニーでのテロ攻撃はシオニストの新たなシナリオなのか?
    豪シドニーでのテロ攻撃はシオニストの新たなシナリオなのか?

アラブ圏の著名な地域戦略問題アナリスト、アブドゥルバリ・アトワン氏が「オーストラリア・シドニーで発生したユダヤ人攻撃は、反ユダヤ主義と闘うプロセスの活性化および、世界におけるシオニスト政権イスラエルの好戦的行動の推進を目的に、イスラエル諜報機関モサドによって実行された可能性が高い」との見解を示しました。

アブドゥルバリ・アトワン氏は、自らが編集長を務める在英アラブ紙「ライ・アルヨウム」の記事において、先般オーストラリア最大都市シドニーで発生したユダヤ人襲撃の様相を検証しています。

【ParsToday国際】アトワン氏は「ユダヤ教の祝祭・ハヌカの行事の最中に発生した流血を伴う銃乱射で16人が死亡、数人が負傷した事件は、シオニスト政権が『被害者』という自らのイメージの強化および、『反ユダヤ主義との闘い』というアプローチの復活を狙って計画した行動だった可能性がある。このアプローチは、ガザ地区でのジェノサイドを理由に失われていた」と述べました。

また「反ユダヤ主義の潮流に対する最大の反対者はシオニズムであり、その象徴はイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相である。彼は数万人のパレスチナ民間人の流血を引き起こし、数百万人を難民化させた。ネタニヤフ首相が疑惑を誘う自らの役割を露呈させたのは、反ユダヤ主義の扇動および対パレスチナ支援を理由にオーストラリア政府を非難した時である」としています。

さらに「シオニズムは過去に独ナチズムと協力し、エジプトやイラクのユダヤ人居住区を爆破して、ユダヤ人をイスラエル占領地に移住させた経歴がある。そのため、イスラム教徒に疑いの矛先を向けるべくシドニーやその他の西側諸国の首都に対する攻撃にシオニズムが関与した可能性があっても驚くに値しない」とコメントしました。

そして「今日、世界の大多数はシオニストのプロパガンダから解放され、ガザでの虐殺の犠牲者の側に立っている。数百万人ものユダヤ人でさえ、シオニストの計画に反対を表明している」と語りました。加えて「シドニーでのテロ攻撃は、シオニストがSNSの統制および、表現の自由の抑圧により世界的な支持を取り戻そうとして、被抑圧者を偽装する新たな足がかりである可能性は否定できない」と付け加えています。

続けて「パレスチナ・イスラム抵抗運動ハマスに拘束されたシオニスト捕虜の大多数は、拘束中に厚遇されたことを称賛し、拷問や侮辱をせず、拘束中ながらも食料を分けてくれた看守に謝意を示した。一方、シオニスト政権下の刑務所に収監されていたアラブ人やパレスチナ人捕虜らは、あらゆる種類の残忍な拷問や性的暴行を受け、看守や番犬にまで脅迫されていた。こうした扱いは、ユダヤ人、パレスチナ人、そして国際機関によって記録されている」と述べました。

加えて「これが彼らと我々の間に存在する倫理観と信念の相違である。訓練された犬を解き放ってパレスチナ人捕虜を引き裂き、4万人もの子供とその家族を殺め、兵糧攻めにして彼らの命を奪うことを楽しむような輩は、シドニーや世界のどこかでユダヤ人の祝賀行事が行われる際に、数人の傭兵を雇って彼らを攻撃することに何の抵抗も感じないはずだ」としています。

アトワン氏は最後に「ネタニヤフ首相はガザ、ヨルダン川西岸、レバノン、イエメン、そしてイランにおける自らの戦争の目的を達成できず、今や戦争継続の口実を探している。そのため、シドニー攻撃もその口実の一つである可能性は低くない。こうした中で、イランは今回の攻撃を非難している」と結びました。


 


ラジオ日本語のソーシャルメディアもご覧ください。

Instagram     Twitter