カタール、W杯開幕控え入国前の新型コロナ検査不要に
10月 27, 2022 18:13 Asia/Tokyo
2022年サッカーW杯の開幕が来月に迫る中、開催国のカタールが海外からの観客に入国前のコロナ検査義務を課さないことを明らかにしました。
フランス通信が27日木曜、報じたところによりますと、カタールの保健省は26日水曜、W杯開幕を来月に控え、新型コロナウイルスの入国前検査義務を撤廃すると発表し、「訪問者は今後、カタールに渡航する前にPCR検査や抗原検査の陰性結果を提出する必要はない」としています。
同省は先日、100万人を超える海外からの観客にワクチン接種を義務付けない方針を示していました。
この新型コロナウイルス対策の緩和は、来月20日に開幕する大会の19日前となる同月1日から実施されます。
しかしその一方で、カタール保健省は以前に、脅威的な変異株が出現するなど「国内でパンデミックの状況が悪化した場合」は、大会に特別な措置を命じる可能性があると警告しています。
同国では今月、公共交通機関でのマスク着用義務が撤廃され、大会で使用される8スタジアム内でのマスク着用も任意となります。
人口わずか290万人の小国ながら豊富な資源を有するカタールに、海外からこれほど多くのファン、選手、職員、スタッフ、そしてメディアが訪れるのは過去に例がないということです。
29日間にわたって行われるW杯は、世界でこれまでに600万人以上の命を奪った新型コロナの世界的な大流行以降、ファンと一体となって開催される初の世界的スポーツイベントとなります。
こうしたことを受け、大会組織委員会とFIFA国際サッカー連盟は、W杯を世界がパンデミックに打ち勝ったシンボルにしたいと考えています。