イエメンでサウジ軍の攻撃により、2015年以来1万1000人以上の子供が殉教又は負傷
12月 12, 2022 18:32 Asia/Tokyo
国連児童基金・ユニセフが、「イエメンで2015年以来、サウジアビア軍の攻撃により、1万1000人以上の子供が殉教、又は負傷している」と発表しました。
インドの英字新聞エコノミックタイムズが12日月曜、報じたところによりますと、ユニセフは声明の中で、「この統計では、あくまでも国連が確認した事件のみによる死傷者が登録されている。これらの事件は、サウジアラビア主導のアラブ連合軍がイエメン戦争に突入した後のものであり、それによりイエメン人子供の死傷者は1万1000人をはるかに越える可能性がある」としています。
ユニセフのキャサリン・ラッセル事務局長は、「イエメンに対するアラブ連合軍の侵略により、これまでに数千人の子供が命を落とし、ほかに数百万人が予防可能な病気や飢餓により死の危険に晒されている」と語りました。
サウジアラビアは、アメリカ、アラブ首長国連邦、および他のいくつかの国の支援を受けて、2015年3月よりイエメンへの軍事侵攻を開始し、同国を完全に封鎖しました。
アラブ連合軍は、イエメンから数百万バレルの石油を盗み出しているだけでなく、同国へ燃料を運ぶ船舶の拿捕や入港阻止により、戦争で荒廃したこのアラブ圏最貧国に、石油製品、燃料、医薬品などの不足の危機を引き起こしています。
イエメン国民は、アラブ連合軍が勃発させた戦争により、世界最悪の人道危機のひとつに巻き込まれています。
国連によれば、イエメンの総人口のうち約4分の3が、人道支援を必要としています。
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