イエメンが、国連に対し同国封鎖解除を要請

イエメン救国政府は国連に対し、サウジアラビア主導アラブ連合軍によるイエメン封鎖の解除させるよう求めました。

イラン国営衛星放送プレスＴＶによりますと、イエメンは国連に対し、その人道上の責務を果たし、アラブ連合軍による非人道的なイエメン封鎖の解除に寄与するよう求めました。

サウジ主導アラブ連合軍は、緊急に必要となる食糧や衛生医療機器を積載した船舶のイエメン港湾への入港を阻止しています。

これ以前にも、イエメンの最高政治評議会のアルマシャト議長は、イエメン封鎖は、同国への道路、安全な水、電気、衛生医療サービスの供給に対する主な障害の一つであり、これは、イエメン人の苦しみを引き起こし、彼らのコストを増大させている、と強調していました。

サウジアラビア、アメリカ、アラブ首長国連邦、および他の複数の国から成るアラブ連合は、2015年3月よりイエメンへの軍事侵攻を開始し、同国を完全に封鎖しました。

アラブ連合軍は、イエメンから数百万バレルの石油を盗み出しているだけでなく、同国へ燃料を運ぶ船舶の拿捕や入港妨害により、戦争で荒廃したこのアラブ圏最貧国に、石油製品、燃料、医薬品などの不足の危機を引き起こしています。

イエメン国民は、アラブ連合軍が勃発させた戦争により、世界最悪規模の人道危機に見舞われています。

国連によれば、イエメン総人口3000万人の約4分の3にあたる2300万人以上、うち子供1200万人以上が8年目になろうとするイエメン戦争により人道支援を必要としています。

さらに同国では、200万人以上の子どもたちが栄養失調となっています。また、900万人の子どもを含む1700万人以上が、上水道、衛生、医療などが行き届いていないことにより苦しんでいます。

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