イランが、シリア・デリゾール攻撃した米を非難
イラン外務省のキャンアーニー報道官が、シリア北東部デリゾールで民間人を対象に米軍が行ったテロ攻撃を非難しました。
アメリカの爆撃機は24日金曜、デリゾール東部にある村営の穀物集積センターおよび開発センターを攻撃し、これによって起きた火災で施設に被害をもたらしました。
シリアの抵抗勢力は同日夜、この攻撃への報復として、テロリストたるアメリカがシリア国内に違法に設営された25の米軍基地のうち2ヶ所を、60発のロケット弾やミサイル、無人機などで攻撃しました。
イルナー通信によりますと、キャンアーニー報道官は25日土曜夜、「米国による一部のシリア領土占領と違法な駐留の継続、また同国でのさまざまな軍事攻撃は、国際法に違反する他国の主権および領土保全の侵害である」と述べました。
続けて、シオニスト政権イスラエルの情勢不安を煽る行動と、この偽りの政権の行いにアメリカが沈黙もしくは同調していることに言及し、「米国は、自分たちがその創設に重要な役割を果たしたテロ組織ISISと戦うという主張のもとに、シリア国内に駐留しているが、このような主張は、シリアのエネルギー資源や穀物といった富を略奪し続けるための言い訳にすぎない」としました。
また、アメリカの政治・軍事当局者らがイランに向けている疑惑を否定し、「米国当局者らは常に、根拠がなく証明もされていない事柄に基づいて、非難を行ったり判断を下している。しかしホワイトハウスは、この方法がすでに廃れたものだと知るべきだ」と強調しました。
そして、「イスラム革命防衛隊ゴッズ部隊のソレイマーニー司令官やイラン人テロ対処顧問役らが、テロとの戦いで同国の軍隊や人々に寄り添い重要な役割を果たしてきたことは、決して忘れられることはないだろう。そして現在も、シリア政府の要請によって複数のイランの軍事顧問が、テロとの戦いと恒久的な平和・安定・安全の確立を助けようと、同国に駐留している」と説明しました。