国連が、ガザの人道状況悪化について警告
10月 15, 2023 20:22 Asia/Tokyo
国連のマーティン・グリフィス人道問題担当事務次長兼緊急援助調整官が、ガザ地区の状況について「遺体安置所はあふれ返り、住宅地も焦土と化している」と警告を発しました。
イルナー通信によりますと、グリフィス氏は14日土曜、シオニスト政権イスラエルの占領下にあるパレスチナでの最新の人道状況について、「ガザでは電気も水も燃料もない。食糧の在庫は危険な領域まで減っている」と述べました。
続けて、「病院は患者であふれ、医薬品の不足に直面している。住宅、学校、避難所、保健施設、礼拝所などが、激しい空爆にさらされている」としました。
また、「ガザでは数十万人が、(イスラエルによる北部から南部への)立ち退き命令を受けて損壊し込み合う道路を家族とともに南下する中、空爆を受けたが、逃げ場もなかった」と説明しました。
さらに、これまでに2000人近くが殺害されて負傷者も多数出ているとしながら、「ガザ地区の住宅街は全体が破壊され、支援を行う人々も殺害されている」と述べました。
その上で、「戦争にもルールがある。これらのルールは、すべての当事者が常に従わなければならないものだ。民間人、非軍事インフラ、人道支援を行う人々などは、(軍事攻撃より)保護されなければならない」としました。
パレスチナ抵抗勢力は今月7日より、シオニスト政権が占領するパレスチナ領土に築いた拠点に対し全面的攻撃を行う作戦「アクサーの嵐」を開始しました。
パレスチナ抵抗勢力との戦いで数日にわたり不名誉な敗北を喫したシオニスト政権は、同勢力の勇敢な作戦を停止させようと、ガザ地区を完全封鎖するという非人道的な行動に出ています。
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