南アフリカ、イスラエルの「ジェノサイド行為」を国際司法裁に訴え
南アフリカが、パレスチナ・ガザ地区におけるシオニスト政権イスラエルの行動をジェノサイドだとして、ICJ国際司法裁判所に対応を求めました。
英BBCによりますと、南アフリカ政府は29日金曜、イスラエルがガザ地区で「ジェノサイド(大量虐殺)行為」を繰り広げていると主張し、ICJに対応を要請しました。
南アフリカ政府は声明で、自分たちには「ジェノサイドを防ぐ」義務があると主張し、ICJに対し、来週にも審理を開き、ガザでの軍事行為を全面停止するなどの「暫定措置」をICJとしてイスラエルに要請するよう求めています。
また、ICJに提出した84ページにわたる文書で「イスラエルによる行為や不作為」は、「パレスチナの民・人種・民族グループの相当部分の破壊を意図しているため、その性質上、ジェノサイド的」だと主張しています。
これについてICJは、武力紛争の際に適用されるジュネーヴ諸条約にもとづく義務にイスラエルが違反しているとの主張が提起された事実を認めました。
一方で、イスラエル外務省のリオル・ハイアト報道官は、南アフリカの主張は「(ICJを)悪用する、侮蔑に値するおぞましい行為」だと強く反発し、同国が「イスラエルの破壊を呼びかけるテロ組織に協力」している、と主張しています。
南アフリカ政府はこれまで、ガザにおけるイスラエルの侵略行為を厳しく批判してきたとともに、去る11月初めにはイスラエルから自国外交官を全員呼び戻しました。
去る10月7日、パレスチナ・イスラム抵抗運動ハマスは対シオニスト攻撃「アクサ―の嵐」を開始しました。
これを受けてイスラエルがガザ地区に攻撃を開始して以来、現在までにガザでは女性や子供を中心に2万1500人以上が殉教しています。