ガザの戦争伝える9歳のレポーター
パレスチナ・ガザ出身の9歳になる少女、ラマ・アブー・ジャームース(Lama Abu Jams)さんは、SNSにおいてガザ戦争を報じる小さなレポーターとして広く知られています。彼女は、ガザでの戦争やパレスチナの人々が爆撃を受ける現状を、自らの日常生活として映像とともに伝えています。
ラマさん:
「私はこれから、プレス用のジャケットとヘルメットを身に着けて、ガザ戦争について報道します」
ー 9歳のラマさんは、ガザの様子を伝えようとしています。
ラマさん:
「ジャーナリストのワエル・ダフドゥーフおじさんにインタビューします。メッセージをどうぞ」
ラマさん:
「(女性に)こんにちは。元気ですか?」
女性:
「はい、神様のお陰で元気です。ありがとう」
ラマさん:
「(子どもたちに)一番好きなおもちゃは何?」
ー ラマさんは、ガザ北部の家から強制的に追われる中で、シオニスト政権イスラエルの爆撃にさらされる自分の日常生活の一片を、インターネット上に投稿し始めました。
ラマさん:
「私は、かばんを準備して自分の荷物を全部まとめました。これは、私の大好きなクマのぬいぐるみです。私たちの荷物のすべてがここにあります」
「今日私たちは、爆撃が間近に迫ってきたので、(ガザ南部の)ラファに向かいます」
ー ラマさんは、ガザでパレスチナの人々が苦闘する様子、中でも子どもたちの様子を伝えたいと語っています。
ラマさん:
「ふつうの人たちは、何でもあって安全な温かい場所に住んでいます。でも、私たちの場所はここです。ガザの子どもたちはこのようなテントで、食べ物も、水も、電気も、何もない中で暮らしています」
ラマさん:
「ここは、ガザのきれいな海岸です。ここでは、皆が楽しく過ごしていました。今は見ての通り、遊具が全部壊されています。私たちは、いつかここに戻って壊れた遊具を全部修理します。そして、子どもたちが遊ぶのを再び見るのです」
ー ラマさんは、大きくなったらジャーナリストになりたいと思っています。
ラマさん:
「私は報道が好きです。カメラを持って、人々の様子を撮影するのが好きです」
「私は(ガザの)戦争についての動画をインスタグラムに投稿します」
「私たちは、爆撃が止むことを望んでいます。(今は)どこにいっても、爆撃にあいます。私たちには、安全な場所が必要です。戦争は望んでいません」
ー ラマさんの夢は、アルジャジーラのリポーターである父親の影響を受けたものです。
アフマド・アブー・ジャームース氏(ラマさんのおじ):
「ラマは小さい頃から、話の輪に入る素敵な才能がありました」
「この子は特別な子です。戦争が始まった後、私たちはラマが何かを話したがっていると感じました」
「ラマはそのうち、携帯電話を手にして、爆撃の様子や人々の難民化など、ガザの様子を伝える色々なビデオログを作るようになりました」
ラマさん:
「私は世界のすべての人々に向けて、(ガザの)戦争を止めるべきというメッセージを伝えたいです」
「戦争は、子どもたちを苦しめ、さらに水や食料を無くして飢えさせています」
「私たちは、自分たちの家や学校に戻って、友達とまた遊べるようになりたいのです」
「これが私たちの世界へのメッセージです:“どうか戦争を止めてください”」