米、紅海でイエメン軍に対抗しきれず
紅海でアメリカ主導の西側諸国とイエメン軍との対立が続く中、アメリカがこの戦争における自らの無力を認めました。
米ブルームバーグが27日水曜伝えたところによると、米国が紅海でのいわゆる「治安作戦」に3カ月以上参加している中、空母アイゼンハワーのマーク・ミゲス艦長は、「我が国とその同盟国は、イエメン軍に対処するために多くのことをしなければならず、しかも現在までに講じられた措置では海運会社に必要な安全は確立されていない」と告白しました。
ドイツ・ハンブルクに拠点を置く海運大手ハパックロイド社のロルフ・ハッベン社長も、「紅海海運の混乱は2025年まで続くのではないかと懸念している」と述べた上で、「イエメン軍は今後も、現在のペースで船舶を標的にし続けるだろう」との見通しを示しました。
ブルームバーグは、連日イエメンが攻撃されているにもかかわらず、同国のシーア派組織アンサーロッラーは世界的な注目を集めており、「今やパレスチナ・ガザ地区でのイスラエルによる戦争に対する抵抗の最前線に加わっている」と報じています。
ガザ地区でイスラエルが戦争犯罪に着手すると同時に、イエメン軍はイスラエル関連の船舶及び、この政権の占領地の港へ向かう船舶に対する攻撃を開始しました。
イエメン軍によるイスラエル船舶への攻撃が続く中、イスラエル占領地南部のエイラート港が閉鎖寸前に追い込まれたことを受けて、アメリカとその同盟国は紅海でイエメン軍と対峙すべく連合を結成し、イエメン領土内の標的を繰り返し攻撃して同国の攻撃能力の「弱体化」をはかりました。しかし、今のところこれは奏功せず、逆にイエメン軍がこれら両国の軍艦を繰り返し攻撃しています。