イスラエル軍8200部隊:デマ拡散と個人テロ、政治・宗教的紛争扇動
8200部隊はシオニスト政権イスラエルの諜報組織で、メディア戦争、デマの拡散、社会的対立の扇動、システムのハッキング、暗号の解読と盗聴などを担当しています。
8200部隊の創設
8200部隊はイスラエル政権樹立後わずか4年後の1952年にアメリカの装備を使用して稼働を開始しており、その常設本部はイスラエル占領地内の都市テルアビブ北部グリロットに置かれています。
この部隊は兵力の点でイスラエル戦争省配下で最大の部隊であり、この組織のメンバーの大半は16歳から18歳までの若者が占めています。
軍事・防衛技術関連の記事を扱う国際ウェブサイト「ディフェンス・ニュース」によりますと、イスラエルは2003年以来、8200部隊に数千人の高校生を採用しています。
8200部隊の任務
8200部隊の隊員は、シオニスト思想の普及、アジア・イスラム世界への勢力拡大、アジア・イスラム社会の文化・思想への悪影響、倫理・人道的価値観や信条への攻撃を目的に利用されています。
実際、イスラエルはサイバー空間でインドとパキスタン、中国と日本、イスラム社会といった諸国民の間の紛争の扇動により、イスラエルが自らの拡張主義や犯罪を邪魔されずに遂行する機会を創出しています。
現在、8200部隊のメンバー数百人が各国のサイバー空間ユーザーを装って、デマの拡散、独立諸国の指導者のテロ暗殺、宗教・政治的紛争の扇動などに熱を挙げています。
この部隊は、シオニスト政権に反対する国々への攻撃を目的としたマルウェアの製造・使用も担当しています。
こうしたプログラムの1つとして、8200部隊による「スタックスネットを使用したイランの平和的核計画の妨害」という陰謀が挙げられます。
英国拠点のアラビア語ニュースサイト「ライ・アルヨウム」は最近、シオニスト筋の話として「8200部隊は、イランをサイバー・電子戦争における最も重要なライバル・敵とみなしている」と報じました。
それによると、イスラエル軍はイランのサイバー空間を汚染しようと、8200部隊の隊員らに新規入隊時からペルシャ語を教えており、多くの兵士はペルシャ語を含むさまざまな国の言語に堪能だということです。
この組織の活動の一例としては、SNS上にコメントを投稿してイランの政治家に対するメディアの波紋を生み出し、世界におけるイランの反植民地的な姿勢の弱体化を狙うことが挙げられます。
こうした活動に加えて、これらの隊員はスパイ活動を目的としてさまざまな国の活動的なユーザーを集め、監視します。
また、その他の活動には、西アジア地域での多数のテロ作戦を指揮することが挙げられます。
2010年、米紙ニューヨーク・タイムズはアメリカの治安当局者の話として、シリアにおけるこの部隊の活動について報じました。
同紙はまた、2007年に8200部隊がデータ収集によりシリア・デリゾール県にある同国の核施設を攻撃するために必要な情報をイスラエル空軍に提供したとしています。
イスラエルの治安筋によれば、8200部隊は地域諸国でのテロ活動に無人機も使用しているということです。
イスラエルの作家でジャーナリスト、軍事安全保障の専門家でもあるヨッシー・メルマン氏はこの点に関して、「イスラエルでは8200部隊なしでの諜報活動は存在せず、イスラエル占領地外でのあらゆる軍事作戦における諜報活動はこの部隊によるものだ」と語っています。