6月 24, 2024 15:51 Asia/Tokyo
  • イスラエルはレバノン侵攻で消滅するか?
    イスラエルはレバノン侵攻で消滅するか?

レバノン抵抗組織・ヒズボッラーのナスロッラー事務局長は、司令官殉教にちなんだ演説で、「イスラエルがレバノン侵攻をちらつかせても、我々は恐れないし、恐れるべきではない。我々が最悪の事態にも備えており、(レバノン侵攻の際に)何が待ち受けているかは敵自身がよく知っている」と語りました。

【ParsToday西アジア】英ロンドンに拠点を置くアラビア語新聞「ライ・アルヨウム」のアブドルバーリー・アトワーン編集長は、今回のナスロッラー氏の演説を分析し、ヒズボッラーがイスラエルのあらゆる無謀な試みに対して報復する用意ができていると強調しました。

アトワーン氏は記事の中で、ナスロッラー氏の演説の重要性を理解するには、以下の3つの反応を見るべきだとしました。

最初は、キプロスのニコス・フリストドゥリディス大統領の反応です。フリストドゥリディス大統領は、ナスロッラー氏の演説が終わるや否や、キプロスとしてレバノンに対するいかなる敵対的行為にも関与しないと表明しました。

2つ目は、イスラエルメディアや専門家、軍司令官らの反応です。彼らは一様に、イスラエルが安全保障、軍事、経済、精神面で過去最悪の状況下にあると認めています。また、ヒズボッラーの無人偵察機「フドフド」がイスラエル側に一切関知されることなく、占領地内のイスラエル軍基地を上空から撮影し帰還したことは、ミサイル以上の脅威となっています。

3つ目は米紙ニューヨーク・タイムズのトーマス・フリードマン記者の記事です。フリードマン記者は、「衰退が指摘されるイスラエルは、ほぼ確実となったガザ、ヨルダン川西岸、レバノンの三正面作戦とイランの影響力に対峙しなければならない。イスラエルはその軍事力で自らを消滅させようとしている」と記しました。

フリードマン記者はまた、「ネタニヤフ首相はアメリカを西アジアでの戦争に巻き込むつもりであり、それはロシアや中国の利益になる」と指摘しました。

アトワーン氏は論説の中で、ナスロッラー氏が初めてキプロスに警告を発したことについて、「ヒズボッラーの偵察部隊が、4月にキプロスでレバノン侵攻を想定した演習が行われたことや、イスラエルとキプロスの間で、占領地内の空港がヒズボッラーの攻撃で使用不能となった場合に、キプロスの空港を開放するという密約が結ばれたことを把握していることが理由だ」としました。

アトワーン氏によれば、イスラエル軍はヒズボッラーのミサイル能力を長年にわたって追跡してきましたが、高速・低高度でイスラエルの防空システムをかいくぐるフドフドの成功はそれに衝撃を与えました。

アトワーン氏は、ヒズボッラーの士気はかつてなく高まっており、アメリカのホッホシュタイン特使がレバノンを訪問したものの成果なしに終わったことは、レバノン側の意志が変わらないことを示していると指摘します。

そして、イスラエルのガラント戦争相がヒズボッラーをけん制したことについて、「このようなけん制は聞き飽きた。もしガラント氏に本当に実行する気があるのなら、そうすればよい。イスラエルはレバノンに最初のミサイルを撃ち込む前に地図から消えることは確実だ」と記しました。

 


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