パレスチナ関連ニュース:パレスチナ・ガス資源の強奪を計画するイスラエル/ガザのパレスチナ人行方不明者数が1万人超に
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この記事では、ガザでの新たなジャーナリスト殉教やハマス軍事部門の複合作戦によるイスラエル兵10人の死亡、ガザのパレスチナ人殉教者数が増加し3万8000人を突破したなどの、パレスチナに関連する最近の重要ニュースをお伝えします。
(last modified 2025-06-22T07:17:28+00:00 )
7月 07, 2024 17:28 Asia/Tokyo
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    パレスチナ関連ニュース:パレスチナ・ガス資源の強奪を計画するイスラエル/ガザのパレスチナ人行方不明者数が1万人超に

この記事では、ガザでの新たなジャーナリスト殉教やハマス軍事部門の複合作戦によるイスラエル兵10人の死亡、ガザのパレスチナ人殉教者数が増加し3万8000人を突破したなどの、パレスチナに関連する最近の重要ニュースをお伝えします。

この記事で取り上げるのは以下のニュースです。

ガザでの殉教者数が3万8000人を突破/ガザのパレスチナ人行方不明者数が1万人超に/ガザで殉教したジャーナリスト数が156人に/ハマス軍事部門の複合作戦でイスラエル兵10人が死亡/レバノン国境付近のイスラエル軍拠点がヒズボッラーの攻撃受ける/ハマス・イスラエル間で提示された合意案の詳細/ハマスがガザへの外国軍侵入に強く反対/パレスチナ・ガス資源の強奪を計画するイスラエル/元イスラエル議員「ガザ戦争はイスラエルにとって多大な負担」

 

ガザでの殉教者数が3万8000人を突破

ガザ保健省は6日の声明で、昨年10月に始まったイスラエルによる攻撃でこれまでに殉教したパレスチナ人は3万8098人、負傷者は8万7705人に達したとしました。

 

ガザのパレスチナ人行方不明者数が1万人超に

国際NGOの欧州地中海人権モニターの報告によると、イスラエル軍の攻撃で破壊された住居や建物の瓦礫に埋もれて行方不明となったパレスチナ人は1万人以上にのぼっているということです。報告はさらに、「彼らを瓦礫の下から救出するのに必要な装備は(現地に)存在しない。イスラエル側も、あらゆる機械類や重機のガザ搬入を阻んでいる。一部の亡くなったパレスチナ人は、標識も一切ない墓に埋められている」としています。

 

ガザで殉教したジャーナリスト数が156人に

ガザ中部ヌセイラートで住居が爆破され、パレスチナ人ジャーナリストのアムジャド・ジャフジューフ氏と、同じくジャーナリストだった妻のワファー・アブー・ザブアーン氏をはじめとした計10人が殉教しました。その中には、この夫婦の子ども2人も含まれていました。これにより、ガザ戦争開始以降に殉教したメディア関係者の数は158人に達しました。

 

ハマス軍事部門の複合作戦でイスラエル兵10人が死亡

ハマスの軍事部門であるカッサム旅団は5日、ガザ東部シュジャイヤで行った複合作戦によりイスラエル兵10人が死亡したと発表しました。この声明によれば、同旅団の戦闘員はイスラエル兵がシュジャイヤで拠点としていた建物をロシア製対要塞ロケットTBGで攻撃した後、内部に突入し残っていた兵士を至近距離から掃討したということです。この作戦ではまた、対戦車兵器ヤスィン105を用いたイスラエル軍の戦車メルカバ4への攻撃も行われました。

 

レバノン国境付近のイスラエル軍拠点がヒズボッラーの攻撃受ける

レバノンのヒズボッラーは声明で、「ガザ市民とその勇敢で気高い抵抗への支援、そして、レバノン南部の複数の村や民間人に対しイスラエルが行う攻撃に対抗するため、キリヤット・シュモナ駐屯地内のイスラエル軍第769旅団司令部を自走式多連装ロケット砲カチューシャで攻撃した。また、シオニスト入植地シュロミにあるイスラエルの軍事施設への攻撃も行われた」と発表しました。

 

ハマス・イスラエル間で提示された合意案の詳細

ハマス関係筋が、「イスラエルとの間に提示された修正合意案に基づき、軍兵士や入植者を含めたイスラエル人捕虜の解放交渉は、同案の第1段階開始から16日以内に開かれる予定だ」と強調しました。同案によれば、調停役は一時停戦の実施、ガザへの人道支援物資搬入、シオニスト政権軍の撤退を保証したということです。

 

ハマスがガザへの外国軍侵入に強く反対

ハマスは声明で、パレスチナ人の要望や意志に反したガザの将来に関する計画や提案には全て反対するとしました。この声明ではさらに、「ファシストたる敵・シオニストが敗北(し撤退)した後のガザの統治は、完全にパレスチナの問題であり、あらゆる階層の一般のパレスチナ人の同意が必要とされる。パレスチナ国民は、自身の自由や自決権に基づく原則を踏みにじる原因になるような外国の後見や彼らの求める解決案・均衡の押し付けを、一切認めることはない」と強調されました。

 

パレスチナ・ガス資源の強奪を計画するイスラエル

シオニスト政権イスラエルは、ガザのエネルギーと水資源を支配下に置き、同地区に独立したエネルギーインフラを建設しようとするパレスチナ人の計画を妨げています。これに関連して米ニュースサイトのモンドワイスは、ガザ戦争と同地区沿岸にある天然資源との関係について取り上げた記事の中で、「イスラエルが現在ガザに行っている侵略行為は、同地区にある豊富な天然ガス資源と切り離しては考えられない」と指摘しました。

さらに、「イスラエルがガザで意図的に行う建物やインフラの破壊および数万人のパレスチナ人殺害は、自分たちがガザを完全に掌握するために同地区の人々をそこから強制的に移住させることのみを目的としている。その実現は彼らに、自分たちの植民地主義的計画をガザで完全に実施することを可能にする」と続けました。

 

元イスラエル議員「ガザ戦争はイスラエルに多大な負担」

シオニスト政権イスラエルの議会・クネセトの元議員でイスラエル域内安全保障研究所所属の軍事アナリストであるオフェル・シェラフ氏は、「ガザでの戦争は我が政権にとり多大な負担をもたらすものであり、停戦を結ぶ時が来ている。ガザ戦争の継続によって得られる成果は非常に少なく、マイナスにすらなりうる。捕虜交換合意は、それ自体の利点に加えて戦争を終わらせる手段としての意味も持つ。イスラエル側は、時間の経過が自分たちに有利には働かないことを、どこよりもよくわかっている」としました。

 


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