ガザとウクライナ:子供を殺しているのは誰か?
イスラエル軍は13日、ガザ南部ハーンユーニスを空爆し、400人以上のパレスチナ人が死傷しました。
【ParsToday国際】ガザとウクライナはどちらも様々な局面を経た戦争ですが、SNS上では多くのユーザーがこの2つの戦争を比較しています。
ウクライナ戦争の要因は、NATOがロシアとEUの合意に反して、ウクライナを加盟させようとしたことにあります。このことがロシアによる攻撃開始の遠因となりました。
また、ウクライナ戦争では戦闘が行われているのはウクライナ領土の2割にも及びませんが、ガザやパレスチナではその全域で長年にわたってイスラエル軍が戦火を持ち込んでいます。
ここでは、2つの戦争を比較したXユーザーの投稿を見ていきます。
「ロシアはイスラエルのような戦い方はしない。ウクライナもガザのように封鎖されてはいなかった。NATOがゼレンスキー大統領を支援していなければ、戦争開始の初日に彼は逃げ出していただろう。比較するのは正しくないが、ハマスのハニヤ政治局長が家族を空爆で失ったのに対し、ゼレンスキー氏の家族で死んだ者はいるだろうか?」
明らかなのは、ウクライナ戦争での死者は大半が軍人なのに対し、ガザでは3万8000人以上の死者のうち多くが女性や子供となっています。
ロシアのラブロフ外相はこれについて、「ガザ戦争は数カ月が経過しているが、女性や子供を多く含む民間人が殺害されている。その数は、ロシアの軍事作戦による犠牲者よりも、さらに言えば、2014年のウクライナ政変以降から数えても多い」と語っています。
また、ガザとウクライナにおける西側諸国の二重基準ついて、別のXユーザーは次のように記しています。
「ウクライナとガザをどのように比較できるだろうか? ガザでの虐殺を公然と否定し、ハマスのミサイルが病院を直撃したと主張しながら、ロシアには病院を攻撃したと非難し、子供の命の大切さを訴え始める。西側諸国に信用など残っているのだろうか?」
イスラエルによるパレスチナ人捕虜への虐待も、この政権の犯罪的体質を示すものです。最近、イスラエルの刑務所から釈放されたパレスチナ人は、イスラエルがパレスチナ人収容者に対して、身体的虐待だけでなく精神的虐待も行っていると証言しました。
こうした中、米ニューヨーク・タイムズ紙は、ウクライナで活動するドイツ人医師の話として、ウクライナ軍外国人部隊の「チューズン・カンパニー」が、負傷あるいは捕虜となったロシア兵を殺害していると報じています。