ダマスカスに向かうイスラエル軍戦車/米、アサド政権打倒への関与を認める:シリア関連ニュース
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ダマスカスに向かうイスラエル軍戦車/米、アサド政権打倒への関与を認める:シリア関連ニュース
情報筋によりますと、イスラエル軍の戦車がシリア南部クネイトラ県を通過した後、ダマスカス郊外県の県境に到着しました。
【ParsToday西アジア】イスラエル軍によるシリア領内300カ所への攻撃、同国首都ダマスカス郊外へのイスラエル軍戦車の到着、在ダマスカス・イラン大使館襲撃後のイランによる国連への書簡提出、そしてアメリカがアサド政権打倒への関与を認めたことなど、最新のシリア関連ニュースをお伝えします。
イスラエル軍がシリア領内300カ所を爆撃
イスラエル報道各社は、イスラエル軍がアサド政権崩壊後、シリア国内の軍事基地、戦闘機、ミサイルシステムを含む300カ所以上を爆撃したと報じました。
イスラエル軍戦車がシリア首都近郊に到着
アルアーラム・チャンネルが10日朝、報じたところによりますと、イスラエル軍の戦車がシリア南西部クネイトラ県を通過した後、ダマスカス郊外県の県境に到着しました。一部の地元情報筋はまた、レバノンのアルマヤーディンTVに対し、イスラエル軍戦車がダマスカスから約20キロ離れた都市ガタナから3キロ以内に迫っていることを明らかにしています。一方、イスラエル戦闘機もダマスカス、西部ホムス、中西部ハマー、北部ラッカの各県周辺を爆撃しました。
これに先立ち、イスラエル第12チャンネルTVは、旧アサド政権軍のすべての装備と施設の破壊というシオニスト政権の計画を伝え、「イスラエル空軍はシリア全土で広範囲にわたり同国軍の残存装備を破壊している。現在、アサド政権軍の全装備や兵力が他勢力の手中に渡らぬよう、それらの全てを破壊する最適な時期だ。将来的にシリア政権がいかなる人物に掌握されようともそれは全く問題ではない」と報じていました。
米、アサド政権打倒への関与を認める
サリバン米国家安全保障担当大統領補佐官は9日、CBSテレビとのインタビューで、米国がシリアのアサド政権打倒に関与していたことを認め、「我々はアサド政権の支援勢力を弱体化させるための地域・世界的な動きの一部に関与していた」と述べました。
米国務省のミラー報道官も「米国はアサド政権崩壊後の武装勢力とやり取りする道を模索している」と表明しました。
イラン国連大使「国連と安保理は在シリア・イラン外交施設への攻撃を明確に非難すべき」
アルアーラム・チャンネルによりますと、イランのイールヴァーニー国連大使は9日、シリアにあるイランの大使館・領事館に対する武装集団の攻撃を受け、書簡において安保理と国連事務総長に対し、国際組織としてこの重大な違反を明確に非難し、外交職員と施設の安全を確保し、このような攻撃の再発を防ぐために必要な措置を講じるよう求めました。
また、バガーイー外務省報道官も同日、シリアのインフラに対するイスラエルの度重なる侵略および、シリア側ゴラン高原の占領を強く非難しました。
アラブ議会、イスラエルによるシリア領侵略停止を要求
アラブ連盟の立法機関であるアラブ議会のモハンマド・アルヤンマヒ議長は9日の声明において、シリアが安定と安全を享受できるようにすべく同国民を支援するよう国際社会に要請しました。この声明の中で同議長はまた、イスラエル政権によるシリア領侵入を停止するよう要求しました。