イスラエル軍の間で高まる精神衛生問題の波と自殺ドミノの継続
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2023年10月7日の敗北後の過去2年間で、シオニスト政権イスラエル占領地に住むシオニストらの間では精神的・心理的問題のレベルが高まり、現在シオニストはイスラエル軍兵士らの自殺ドミノという深刻な危機に直面しています。
(last modified 2025-09-19T11:14:31+00:00 )
9月 17, 2025 19:43 Asia/Tokyo
  • イスラエル軍の間で高まる精神衛生問題の波と自殺ドミノの継続
    イスラエル軍の間で高まる精神衛生問題の波と自殺ドミノの継続

2023年10月7日の敗北後の過去2年間で、シオニスト政権イスラエル占領地に住むシオニストらの間では精神的・心理的問題のレベルが高まり、現在シオニストはイスラエル軍兵士らの自殺ドミノという深刻な危機に直面しています。

【ParsToday西アジア】イスラエル占領地では、特にイスラエル軍兵士の間でメンタルヘルス問題が深刻化しており、今や継続的な危機と化しています。2023年10月のガザ紛争開始以来、イスラエル軍内の自殺率は大幅に増加し、13年ぶりの高水準となっています。

公式報告によりますと、2023年10月以降で少なくとも54人のイスラエル兵が自殺しており、そのうち2023年には17人、2024年には21人、2025年上半期には16人と記録されています。

この傾向は、現在進行中の紛争による心理的プレッシャーを反映していることに加え、膨大なトラウマに対処できないイスラエルの非効率的なメンタルヘルスシステムに対する警鐘でもあります。占領政策と容赦ない戦争に根ざしたこの危機は、今や個人という境界を越え、集団的な問題と化しているのです。

専門家らは、自殺の増加は主に戦争トラウマに起因すると指摘しています。イスラエル軍兵士の中でも、特に700日以上戦地に派遣されている予備役兵は恐ろしい光景、戦友の喪失、そして絶え間ないプレッシャーに直面しています。イスラエル軍内部の調査からは、最近の自殺の多くは、PTSD心的外傷後ストレス障害、精神的疲労、そして日常生活への復帰後の無意味感・虚無感に関連していることが明らかになっています。

イスラエル保健省およびWHO世界保健機関の報告によりますと、イスラエル占領地に居住する約300万人のシオニスト成人が不安症やうつ病、PTSDの症状に苦しんでいます。

精神科医で「For A Better Life」協会の創設者でもあるハガイ・ヘルメス教授は「イスラエル軍の自殺に関する統計はあくまで氷山の一角に過ぎず、自殺者は毎年500人から700人にも及んでいるが、その統計はメディアには伏せられている」と語っています。

占領地の公用語・ヘブライ語メディアの報道によりますと、イスラエル軍の脱走や自殺の傾向は今年初めから、特に「ギデオンの戦車作戦2」の開始以降激化していますが、シオニスト政権軍は実際の統計の発表を拒んでいます。

また、ヘブライ語ウェブサイト「Walla」によれば、イスラエル軍のリハビリテーション局は現在、8万1000件の事件を調査中で、そのうち3万1000件は精神衛生上の問題に関連しています。ガザ紛争だけでも、新たに2万人以上のイスラエル軍の負傷者が出ていると記録されており、しかもその半数は精神衛生上の危機に直面しているということです。

同局は、治療中の身体的・精神的負傷者の数が2028年までに10万人を超えると予測しており、この数字はイスラエル軍に大きな財政的・人的負担としてのしかかることになると見られます。

イスラエル議会・クネセトのギラッド・カリブ議員はこの問題に関する演説で、現政権の保健体制が機能不全に陥っていると強調し、「この問題は非常に深刻化しており、クネセト保健委員会は、10月7日の攻撃の影響を受けた人々やその家族の間で自殺が増加している現象を調査中である」と述べました。

別のイスラエル議員で、この調査の提唱者の一人であるカリブ氏も「我々は非常に憂慮すべき、かつ同時に拡大しつつある現象に直面しており、10月7日以降シオニストの自殺が急増している」とコメントしています。

シオニスト紙エルサレム・ポスト紙も、「イスラエルの医療制度は史上最大の精神疾患に備えている」と題する記事の中で「今後数カ月以内にシオニスト市民の約30%が精神疾患を患うだろう」と報じました。
 

 


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