国際関係専門家:「トランプ氏へのハマスの対応は賢明なシナリオ」
10月 06, 2025 18:35 Asia/Tokyo
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ネタニヤフ・イスラエル首相(右)とトランプ米大統領(左)
パレスチナ・ヨルダン川西岸地区の政治学者アムジャド・ブシュカル(Amjad Bushkar)氏が、「パレスチナ・イスラム抵抗運動ハマスはトランプ米大統領の停戦計画に対し、パレスチナ人の尊厳を守りトランプ氏を窮地に追い込む最良のシナリオを提示した」と語りました。
政治学と国際関係学の教授であるブシュカル氏はシャハーブ通信とのインタビューで、「ハマスはトルコ、カタール、エジプト、サウジアラビアとの綿密な協議を経て、現状において最善のシナリオと政治的解決策を提示した」と述べています。
【ParsToday西アジア】メフル通信によりますと、バシュカル氏は「ハマスは優れた政治的知性を発揮し、抵抗勢力とパレスチナ人を屈服させようと企てていた米国政府から主導権を首尾よく奪取した」とコメントしました。
また「ハマスの声明は、シオニスト捕虜問題の打開を図りたいというトランプ大統領の願望を利用したと同時に、自らの主義主張も曲げていないという『巧妙かつ政治的な餌』だと語っています。
さらに「この合意は様々な段階的に分けて実施される見込みで、ハマスはPLOパレスチナ解放機構の主流派ファタハ、パレスチナ自治政府の参加を得て、パレスチナ代表の結束を維持していると述べまし。
そして「この計画に反して、抵抗勢力は武装解除されないだろう。その理由は、国際法に照らしてそれは正当な防衛兵器だからだ」としています。
バシュカル氏は最後に「ハマスが提案しているのは、パレスチナ人の尊厳を守り、米国政府を窮地に追い込み、さらにパレスチナ人に自決権を取り戻すという先進的な政治的解決である」と結びました。
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