シオニスト評論家:「ハマスは今なおガザの権威の源泉」
-
ガザの路上に展開するハマス治安部隊
シオニストの評論家らは「パレスチナ・イスラム抵抗運動ハマスの治安部隊が停戦後にガザ地区の路上に展開したことは、同運動がこの地区における組織および権威として定着していることの表れである」との見方を示しました。
これらの評論家らは、ガザ地区に対する戦争の目的が達成されなかったことを認めつつ、ハマスが組織および権威として存続し、安定を維持していることを認めています。
【ParsToday西アジア】IRIB通信によりますと、シオニスト系新聞イディオト・アハロノトでパレスチナ問題を専門とするアナリスト、アヴィ・イッサチャロフ(Avi Issacharoff)氏は、シオニスト政権イスラエルの第12チャンネルTVに対し、「イスラエル内閣の第1目標つまり、ガザにおけるハマス政権・権威の打倒は達成されておらず、この抵抗運動は依然としてガザでの権威として存続している」と述べました。
また「停戦の影で、ハマス軍は街頭に出てきており、武器を携行して展開している。ハマスは権威の源泉としての地位を維持しており、これが今日我々が直面している現実だ」と語っています。
さらに、イスラエル人アナリストで作家のハイム・レビンソン(Chaim Levinson)氏も「ハマスは組織として生き残っており、これは証明された事実である。ハマスは戦争の初めから終わりまで正規軍と共に組織を維持し、困難だったこの2年間も崩壊しなかった」との見方を示しました。
加えて、イスラエルの軍事アナリストで退役軍人のイツハク・ブリック(Itzhak Brik )氏も、イスラエルのI24ニュースTVのインタビューで、「イスラエル軍はハマスを打倒できなかった。我々は世界を失い、自らを取り巻く脅威の増大への対抗能力をも失うことになるだろう。戦争は終わったが、ハマスは武装解除されないだろう」と述べています。
この点について、イスラエル人ジャーナリスト兼評論家のドロン・カドシュ(Doron Kadosh)氏は、I24ニュースに対し、「戦争は事実上、ガザ地区でのハマスの武装解除なしに終結した。ハマスは独自の指導部を持つ活動的な組織として存続し、ハマスによるトンネルとガザの支配・掌握は継続している。ハマスは代替部隊なしで、ガザ地区全域を再び掌握した」とするとともに、ハマスが武装解除、武装停止、武器生産停止、トンネル掘削といった明確な約束を一切していないことを強調しています。