イスラエル大統領の郵便番号は?
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ドナルド・トランプ米大統領は物を書くよりも話すことの方が多くなっていますが、同大統領が誰かを解放するために書簡をしたためなければならない時は決まって、事態が真に醜悪であることを意味しています。
(last modified 2025-11-19T11:43:58+00:00 )
11月 19, 2025 19:26 Asia/Tokyo
  • 様々な事件に包囲されたネタニヤフ・イスラエル首相
    様々な事件に包囲されたネタニヤフ・イスラエル首相

ドナルド・トランプ米大統領は物を書くよりも話すことの方が多くなっていますが、同大統領が誰かを解放するために書簡をしたためなければならない時は決まって、事態が真に醜悪であることを意味しています。

受領した記録

シオニスト政権イスラエル占領地の首相「ベンヤミン・ネタニヤフ」氏の人生は、今や「責任からの逃避」とも呼べるシリーズの新たな章のようなものです。

【Pars Today西アジア】この記事では、ネタニヤフ氏の最近の課題と苦境を検証していきます。シオニストは世論の圧力、汚職事件の重苦しい影、そしてかつての同盟国からの批判さえも免れていません。それでも彼は、比類なき自信をもってイランとパレスチナ・イスラム抵抗運動ハマスへの脅迫を続けているのです!この誇大宣伝は、一体何を隠そうとしているのでしょうか?ネタニヤフ氏は、「年貢の納め時」が来ることを恐れているのでしょうか?

 

ネタニヤフ氏は「年貢の納め時」が来ることを恐れているのか?

 

山積した事件

ネタニヤフ首相は長年にわたり、朝から晩まで影のようにつきまとう汚職事件に悩まされてきました。かの有名な「ケース1000」や「ケース4000」事件、そして贈収賄や詐欺、背任行為に関する一連の容疑は、今や重大な局面を迎えています。ネタニヤフ首相が3日間の公判に出席し、主要な証人と対峙したことは、「90分遅れで逃げる」時代が徐々に終焉を迎えつつあることを物語っています。

今や事態は、贈り物の受領が当たり前のように見せかけるため、検事総長とイスラエル諜報機関・モサドの長官を引きずり出してきて、彼らもそのような「贈り物」を受け取ったなどと主張するにまで至っています。これは、親からの叱責を逃れるために友達に責任転嫁する子供の言い訳に近いものがあります。しかし、それが何であれ、これはもはや、到底真摯な法的弁護とは似ても似つかないものです。

 

ネタニヤフ首相は長年にわたり、影のように汚職事件に付き纏われてきた

 

トランプ氏の主張、ほくそ笑むイスラエル大統領

ジョークを多発するトランプ米国大統領が、まるで憑りつかれた弁護士のように自ら現場に赴き、旧友を窮地から救うための公式書簡を書いたことで、事態はさらに面白味を増してきました。いつものようにあらゆることを「政治的」かつ「残酷」と評するトランプ氏は、ヘルツォグ・イスラエル大統領に対し、ネタニヤフ氏を「完全に恩赦」するよう求めています。もちろん、これに対してはヘルツォグ氏からも「相互尊重は確立されているが、まずは被告本人、あるいはその家族が恩赦を求める必要がある」との返答がなされています。

 

トランプ氏はあたかも弁護士のごとく、ネタニヤフ氏を救済するようヘルツォグ大統領に書簡を執筆

 

トランプ氏は、ヘルツォグ氏からこのような返答を受けるとはまず予想していなかったと思われ、おそらく夜遅くまでホワイトハウス内を歩き回り、イスラエル政府にも罰として関税を課せるかどうかを思索していたのかもしれません。興味深いことに、この書簡はイスラエルのメディアによってネタニヤフ首相の不安の証拠として分析されています。その理由は、通常なら恩赦を求めるのは有罪判決を受ける可能性が現実味を帯び、恐ろしくなっている者だけだからです。

 

イスラエル政権にも罰として関税を課すことは可能か?

 

西アジアのジョーカー

こうした圧力に加え、ネタニヤフ首相は「ガザ戦争の継続、ハマスの武装解除、そしてイランの脅威が依然として存在する」との主張を続けています。これは、かつてドイツの独裁者アドルフ・ヒトラーがネタニヤフ首相の親族に対して言った文言と似ています。世界中の独裁者たちの精神と行動には、表面的な違いはあるものの、不思議な類似点があるようです。

 

洋の東西を問わず独裁者の精神状況には不思議な類似点があるかもしれない

 

もっともネタニヤフ首相は、2年間続いたガザ戦争が当初の目的を全く達成できず、最終的に捕虜交換協定の受諾を余儀なくされたという事実には一切触れていません。さらに、最後の力を振り絞り自らの統制下で、2023年10月7日の出来事に関する事実調査委員会の設置を進めています。しかし、野党側から見れば、これは単なる責任回避工作でしかありません。

嵐の前の静けさ

イスラエル政府内における最新の政治的対決が起こったのは、国連安全保障理事会が米国提案のガザ決議を採択した時のことでした。イスラエル政権はいつものようにこれを歴史的勝利と誇張し、「和平委員会」やトランプ大統領を歓迎する「20項目の計画」について熱心に語っていました。しかし、イスラエル占領地内には、好意的な雰囲気は全く存在しません!「二国家解決」をめぐる閣僚間の見解対立は頂点に達し、ネタニヤフ首相の過激派同盟者は、パレスチナ政府に少しでも言及すれば政権を倒すと脅迫する事態にまで至っているのです。

超極右政党「イスラエル我が家」のアヴィグドール・リーベルマン党首はごく率直に「今回の決定は『委任統治時代への回帰』であり、統制力が失われたことを示している。極右から抗議の声が上がるということは、事態があまりにも混沌としており、昨日の友は今日の敵、つまり昨日まで親しかった者でさえ批判の陣営に加わっていることを意味する」と述べました。

 

超極右政党「イスラエル我が家」のアヴィグドール・リーベルマン党首

 

一方、ヨルダン川西岸でのシオニスト入植者による暴力の増加傾向があまりにも酷い事態に発展しているため、ネタニヤフ首相自身さえも「我々は法を支持し、遵守する」と善良な警官の役割を演じざるを得なくなっています。もっとも、なぜこの同じ法律が、長年にわたり大半の入植者にとって単なる倫理的勧告に過ぎなかったのかを説明する人は誰もいません。イスラエル政権内部の公式統計によれば、これらの犯罪に対する司法訴追は事実上ゼロであり、この問題がもたらす結果はただ一つ、すなわち正当性の崩壊という危機だけです。

このように、一連の出来事は、今やシオニスト政権が深刻で多層的な構造的危機に直面していることを如実に物語っています。その間もネタニヤフ氏は、相変わらず物語の主人公の役割を固持しています。それは毎日出廷し、同盟者と戦い、過激派に怯えながらも、全てが自分のコントロール下にあるかのように装う主役です。唯一ネタニヤフ氏が自分の思い通りにできないのは、現場の現実…そしてもちろん、時間なのです!

 


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