本日のトピック シリア・アレッポの衝突と、人道支援の移送に向けた努力
シリア北部のアレッポでは、依然として、シリアの政府軍と武装グループの衝突が続いています。この町では同時に、政治的な努力も行われています。
IRIBキャラミー解説員
アルアーラムチャンネルは、10日水曜夜、「武装グループは、アレッポへの攻撃を続けている」と報じました。この報道では、アレッポに対するテロリストの攻撃で、シリア人13人が死亡、35人が負傷したとされています。
アレッポでは、シリア政府軍と武装勢力による激しい衝突が展開されています。武装グループは、この地域に侵入しようとしていますが、政府軍は、この町の建物を奪還することに成功しました。
アレッポの一部の地域の包囲を破ろうとする武装グループの努力は、これまで、実を結んでいません。これらのグループは、新たな攻撃により、この包囲を破ろうとしています。
一方で、政府軍は、アレッポでの衝突の一方で、大量の食糧や燃料をこの町に届けました。アレッポの人々は、周辺に迫撃砲の音を聞きながらも、日々の生活を続けています。
アレッポに人道支援を届けようとするロシアとシリアの努力も続けられています。ロシア国防省は、「11日木曜から、1日3時間、アレッポ周辺での軍事作戦を停止する」と発表しました。この決定は、封鎖下にあるアレッポの人々に、人道支援を届けるためのものだということです。
こうした中、ロシアとトルコの大統領が、ロシアのサンクトペテルブルクでシリアをはじめとする様々な問題について話し合いを行った後、トルコの首相も、「シリアと協力する」と語りました。
トルコのユルドゥルム首相は、10日水曜、「トルコは今後、対立の解消に向け、地域諸国との協力を拡大するつもりであり、シリアはその最優先だ」と強調しました。
これ以前にも、ロシアのプーチン大統領が、トルコのエルドアン大統領との会談で、「シリア問題に対するロシアの見方は、常に、トルコのそれと同じだった」と語りました。プーチン大統領によれば、ロシアとトルコは、シリア危機に関して共通の解決策を見出すことを強調しています。両者の合意により、両国の間に、シリア問題に関する合同委員会が設置されることになりました。