イラン外務次官とシリア大統領が会談
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シリアのアサド大統領とイランのジャーベリーアンサーリー外務次官
シリアのアサド大統領とイランのジャーベリーアンサーリー外務次官が、両国の戦略的関係、シリアや地域の重要な情勢について協議しました。
タスニーム通信によりますと、アサド大統領は、19日月曜、シリアの首都ダマスカスで、ジャーベリーアンサーリー・アラブアフリカ担当外務次官と会談し、「シリアの敵は現在、シリアに対するテロ戦争の継続に向け、あらゆる力、可能性を使用している」と語りました。
さらに、「シリアが戦場で、また国民の和解の場で、明らかな発展を遂げたときはいつでも、シリアの敵がテログループをさらに支援してきた。最新の例として、デリゾールでのシリア軍の拠点に対し、ISISの有利になるようアメリカが明らかな攻撃を行ったことが挙げられる」としました。
一方のジャーベリーアンサーリー次官も、この会談で、「イランは対テロ戦争でシリアにできる限りすべての可能性を提示することを決めている」と述べました。
ジャーベリーアンサーリー次官はまた19日、シリアの政府高官と会談した後、ダマスカスで記者団に対し、「イランはシリア危機を終結させる真剣な停戦を支持する」と述べました。
同次官は、シリアの大統領、外務大臣、首相との協議について、「現段階でとられるべき政策の調整、人道問題、シリア危機の政治、安全保障面での問題が協議の内容だった」と述べました。
また情勢不安、過激主義、テロリズムはシリア特有のものではないとし、「これらの問題は全ての国、地域や世界の国民にとって好ましくない影響を有している」と述べました。
ジャーベリーアンサーリー次官は、「テロへの真剣で効果的な対処は国際法規、各国の領土保全や独立に基づいて行われるべきだ」と述べました。