国連、「イエメン人の子どもは、世界最大の食糧危機に直面」
10月 24, 2017 19:26 Asia/Tokyo
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イエメン人の子ども
OCHA・国連人道問題調整事務所が、サウジアラビアのイエメン攻撃を破壊的なものだとし、「サウジアラビアの犯罪行為により、イエメン人の子どもは世界最大の食糧危機と、前代未聞のコレラの蔓延に瀕している」と表明しました。
プレスTVによりますと、国連人道問題調整事務所は声明の中で、イエメン人の子供1100万人が緊急の人道支援を必要としていると発表しています。
この表明ではまた、「イエメンでは、最も基本的な医療サービスや最低限の食糧すら満足に得られない状態にある。イエメンの子供は自らの基本的なニーズを満たせず、栄養不良や呼吸・消化器系の病気といった、未然に阻止できる原因により命を落としている」とされています。

さらに、イエメンの数百万人の就学児童・生徒、そして数千人の教職員らの将来は先行き不透明であるとし、「イエメンの教育システムは崩壊寸前にある」としました。

この報告によりますと、イエメンでは500万人以上の就学児童・生徒が就学の断念という危険にさらされているということです。
サウジアラビアは、2015年3月からアメリカの支援を得て、イエメンのハーディ元大統領を政権に復権させる目的で、イエメンを攻撃し、同国を全面的に封鎖しています。
この攻撃により、1万3000人以上のイエメン人が死亡、数万人が負傷し、さらに、数百万人が住む家を失っており、同国のインフラは完全に破壊されています。
サウジアラビアの攻撃により、イエメンは食糧や医薬品の深刻な不足に直面しており、さらに同国では複数の伝染病が蔓延しています。
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