エジプトがテロで支払った代償
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武装集団による、エジプト東部・シナイ半島のアリーシュのモスクに対する襲撃事件で、およそ250人が死亡し、100人以上が負傷しました。死傷者の多くは、金曜礼拝に来ていた礼拝者でした。
(last modified 2025-10-27T01:35:03+00:00 )
11月 25, 2017 15:49 Asia/Tokyo
  • エジプト・シナイ半島のアリーシュのモスクに対する襲撃事件
    エジプト・シナイ半島のアリーシュのモスクに対する襲撃事件

武装集団による、エジプト東部・シナイ半島のアリーシュのモスクに対する襲撃事件で、およそ250人が死亡し、100人以上が負傷しました。死傷者の多くは、金曜礼拝に来ていた礼拝者でした。

エジプトのモスクに対する襲撃は、さまざまな点から重要なものとなっています。

このテロによる犯罪が重要である最も重要な理由とは、この事件がシリアとイラクでテロ組織ISISが終焉を迎えたあと、初めて発生したテロ事件ということにあります。実際、このテロは、ISISの終焉はテロと暴力の終わりを意味しないということだけなく、古い暴力の方法がまだ続けて行われるだろうということを示しています。

エジプト・シナイ半島のアリーシュのモスクに対する襲撃事件

2つ目の理由には、アリーシュのテロが、エジプトで起きたということにあります。

エジプトのシシ大統領は、この2週間、はっきりと、中東における新たな戦争、とくにレバノンに対する戦争に反対していたアラブ諸国の指導者の一人です。これは、サウジアラビアとシオニスト政権イスラエルが、レバノンとそのシーア派組織ヒズボッラーへの対立の中で、エジプト政府が彼らに同調することを期待していた中でのことでした。実際、このテロは、サウジアラビア政府とシオニスト政権の好戦的な姿勢にエジプトが反対したことへの代償となっています。このため、レバノンのシーア派組織ヒズボッラーは、この犯罪行為に反応する中で、これはワッハーブ派のテロリストによる攻撃だとしました。

シナイ半島

3つ目の理由には、このテロが、シナイ半島で行われたということにあります。シナイ半島では近年、爆弾テロが行われています。シオニスト政権は以前に、シナイ半島の治安悪化をムスリム同胞団と関連付けるために、多くの努力を行ってきました。エジプト政府とムスリム同胞団の関係が悪いこともまた、この理由のひとつとなっていました。現在も、エジプトの治安状況は、2年前と比べて改善されていますが、エジプト政府を国内の治安悪化対策に集中させ、この政府の目を地域情勢から外させることは、このテロ犯罪の目的のひとつとすることができます。

このテロ事件は、テロリストが連続的な敗北と、イラクとシリアにおける軍事組織崩壊の後、自身が居座る場所を変えているというメッセージをも含んでいます。北アフリカには、テロ組織の地下活動に適した土台があるといえます。

シシ大統領

同時に、エジプト政府の反応は、北アフリカのテロ組織に対抗する新たな戦線を結成する可能性があります。シシ大統領がこのテロ事件への反応として行う、「殉教者の血に対する報復」は、アラブ諸国最大の軍事力を保有するエジプトを中心とした、北アフリカでの新たな対テロ戦線が結成される開始点となりえるのです。