視点;内閣改造により圧力と苦境からのムハンマド皇太子の脱出を狙うサウジ国王
サウジアラビアのサルマン国王が先週、同国の内閣改造命令を発しました。
トルコの政治評論家であるセデギー・ズィラン氏は、IRIB国際放送ラジオ・トルコ語のインタビューに対し、サウジアラビアの内閣改造に関して、以下のように見解を述べています。
1.サウジアラビアでの内閣改造は、イエメンでの民間人殺害行為や、サウジ人記者カショギ氏の殺害をめぐる、同国への国際的な圧力の緩和を狙った表面的なものと思われる。
2.サウジアラビアの政府関係者は、こうした工作により責任を他者になするつけることで、同国のムハンマド皇太子をイエメン問題やカショギ氏殺害問題からくる国際的な圧力、苦境から脱出させようとしている。
3.西側諸国のムハンマド皇太子支持や、カショギ氏殺害の隠蔽工作がサウジ政府を救えなかったから、サウジ政府は内閣改造しか方法がなかったと思われる。
4.サウジアラビアは、特に石油をはじめとする豊富な天然資源に恵まれているため、常に世界の大国の強欲の目的となってきた。これらの超大国は、こうした天然資源を利用するため、地域におけるサウジアラビアの過剰な欲望や、同国での人権を取り巻く危機的な状況に目をつぶってきたことが指摘できる。
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