ペルシャ湾岸各国の株価が下落
3月 16, 2020 19:01 Asia/Tokyo
ペルシャ湾岸各国の株価が、政府による支援策の甲斐なくさらに下落しました。
イルナー通信によりますと、サウジアラビア政府は、新型コロナウイルス感染拡大と石油価格暴落による損失を補てんするため、133億ドル相当の援助資金を投入しました。しかし、ペルシャ湾岸で最大の株式市場を誇る同国の証券取引所タダウルの株価は15日日曜、1.1%下落しました。
アラブ首長国連邦でも、アブダビ政府が新型コロナウイルスの損失補てんとして272億ドルの支援を発表したものの、アブダビ首長国とドバイ首長国の株価は値を下げています。
ドバイの証券取引所では株価が3.4%下落し、過去7年間で初めて2000ポイント以上の値下がりとなりました。
クウェートの株式市場では6.5%値下がりし、ペルシャ湾岸諸国の株価の中でも最大の下げ幅を記録しました。
ペルシャ湾岸諸国の株式市場は、OPEC石油輸出国機構加盟国とその他の産油国が協議するOPECプラス会議において石油減産期間延長が合意に至らず、また現在新型コロナウイルス感染が拡大していることを受けて、今週の取引は前例にない値下がりから始まりました。
世界の石油価格も、OPECプラス会議でロシアが石油減産合意の延長に反対したことから、記録的な値下がりを見せています。
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