米がイラクに対し、イラン制裁の適用除外措置を延長 電力輸入で
米国務省関係者の1人が、電力輸入における対イラン各種制裁免除のイラクへの適用を1ヶ月延長したことを明らかにしました。
ファールス通信によりますと、この関係者は26日日曜、ロイター通信のインタビューで、「今回の適用除外措置により、イラクは引き続きイランから電力を輸入できる」と語りました。
また、「米政府は、有効新政権が組閣の時間を取れるよう、イラクに対し今回の30日間の制裁適用除外期間を与えた」と述べました。
米国はこれに先立ち、イラクに対しイランからの電力と天然ガス輸入を禁じる制裁の適用除外措置を1回目は120日、2回目は90日、3回目は45日にわたって与えてきました。
米国が、イラクに対しイランからの電力と天然ガス輸入を制裁適用除外するとの決定は、一方的な制裁にイラクを同調させようとした米国の工作が失敗した後に出されました。
米政府関係者はこの数ヶ月間、何度もイラクに対し、イランからの電力・天然ガスの輸入停止を求めて圧力をかけてきました。しかし、イラクはこの要求を無視しています。
イラクは電力や天然ガス等、自国のエネルギー需要の大部分をイランからの輸入で賄っています。
イラク政府関係者はこれまでに何度も、米国の一方的な対イラン制裁には従わない旨を表明してきました。
トランプ米大統領は2018年5月8日、一方的にイラン核合意からの離脱と核関連の制裁の再発動を宣言しました。トランプ大統領のこの行動は、米国内外で大きな非難を浴びました。
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