FAOが、イエメンでのコロナ・飢餓のダブル危機に関して警告
May 19, 2020 14:30 Asia/Tokyo
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イエメンでのコロナ・飢餓のダブル危機
FAO国連食糧農業機関が、イエメンでの新型コロナウイルス蔓延に関して警告するとともに、同国が惨憺たる食糧危機発生に瀕していることを明らかにしました。
ロシア・スプートニク通信によりますと、FAOのAbdussalam Ould Ahmed近東・北アフリカ地域代表(モーリタニア出身)は18日月曜、サウジアラビア主導アラブ連合軍が一方的に(イエメンに)戦争を仕掛けたことには触れずに、「イエメン和平の実現なしでは、FAOは同国での食糧確保に関して深刻な問題に直面するだろう」と語っています。
また、「イエメンの保健衛生システムは大きく圧迫されており、現在も新型コロナウイルスの蔓延により崩壊しつつある」と述べました。
アラブ連合軍によるイエメン戦争に加えて、イエメンでは新型コロナウイルス拡散が同国民の最大の問題となっています。
その理由としては、イエメンの病院や保健衛生インフラが破壊され、または機能不全となっていることが挙げられます。
サウジアラビアは、アメリカやアラブ首長国連邦、そのほかの数カ国の支援を得て2015年3月からイエメンを攻撃し、全面的に封鎖しています。
この戦争により、イエメンでこれまでに数万人が死亡したほか、イエメン人数百万人が住む家を失って難民化し、さらにアラブ圏最貧国の同国を食糧や医薬品の深刻な不足に直面させています。
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