イスラム諸国で止まぬフランスへの抗議の声
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イスラム諸国で止まぬ仏マクロン大統領への抗議の声
イスラムの預言者ムハンマドの神聖を侮辱した者たちを擁護するフランス大統領の発言に対し、イスラム諸国で非難の声が続出しています。
フランスの週刊風刺新聞シャルリーエブドは先日、イスラムの預言者ムハンマドを侮辱する内容の風刺画を再び掲載しました。
マクロン仏大統領は、民主主義や外交慣習に外れた発言の中で、「フランスはこれからもイスラムの預言者に対する侮辱的な風刺画の掲載を続け、イスラム過激派の取締りを強化する」と表明しました。この発言は、イスラム教徒から「この上なく恥知らずな発言」との強い反発を招いています。
ヨルダン、パレスチナ、イラク、イエメン、パキスタンをはじめ、大半のイスラム諸国の人々は、預言者ムハンマドを侮辱した風刺画をめぐるマクロン大統領の発言に対し、デモや集会を開催しフランス国旗に火をつけるなどして、強い抗議を示しました。
イラン護憲評議会のキャドホダーイー報道官は、イスラム教徒が神聖視する対象を侮辱し、仏政府が組織的な嫌悪を拡散していることは、明確な人権侵害だと非難しました。
トルコのエルドアン大統領は、首都アンカラで行った演説において、イスラムや信者に対する西側首脳らの政策を批判し、自国民にフランス製品のボイコットを呼びかけました。
これに対し、仏外務省は声明を発表し、イスラム諸国がフランス製品ボイコットという経済攻撃を控えるよう要請しています。
国際人権NGOヒューマン・ライツ・ウォッチのヨーロッパ事務所は27日火曜の声明で、イスラム教徒を敵視した仏関係者らによるイスラム排斥的な公式・非公式の発言を批判し、「これらの発言は、フランスの少数派であるイスラム教徒を容易に右翼過激派などのグループの攻撃にさらし、彼らに対する差別を助長する」と懸念を表明しました。
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