イラク北部へのISISの攻撃で、同国民兵組織のメンバー10人が殉教
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イラク北部へのISISの攻撃
イラクの民兵組織ハシャド・アルシャビが23日土曜、同国北部サラーフッディーン州に対するテロ組織ISISの攻撃で、同組織のメンバー10人が殉教したことを明らかにしました。
ファールス通信によりますと、ハシャドアルシャビは声明の中で、「この攻撃で、当組織の連隊の指揮官が他の9人の民兵とともに殉教した」と表明しています。
イラク情報筋はまた、「ISISによる攻撃を撃退するための作戦は、現時点まで続いている」としました。
イラクのニュースサイト・サーベリーンもテレグラムにおいて「この地区に潜在するISISの要員らが、ハシャドアルシャビにより包囲された」と報じています。
イラクでのISISの敗北にもかかわらず、この組織の多くのメンバーは依然として同国各地に散在し、散発的にテロ行為を行っています。
2014年、ISISは米国とサウジアラビアを含む西側・アラブ圏の同盟国の財政・軍事的支援を受けてイラクに侵入し、同国の北部および西部の大部分を占領し、無数の犯罪を引き起こしました。
イラクはその後、テロリストとの戦に際しての支援提供をイランに呼びかけました。
イラク軍は、イランの軍事顧問の助けを借りて、2017年11月17日にイラクの最後のISIS拠点となった西部アンバール州ラワ市の解放に成功しました。この都市の解放により、イラクでのISISの活動は事実上終了した形となっています。
ハシャドアルシャビは2014年、ISISがイラクの一部の地域や都市を占領した後に、イラクのシーア派の最高権威スィースターニー師のた教令により設立され、2016年にイラク議会の承認を得て、イラク軍の指揮下に置かれています。
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