サウジが、イエメン首都空港への航空機着陸を妨害
(last modified Sun, 24 Apr 2022 10:13:28 GMT )
4月 24, 2022 19:13 Asia/Tokyo
  • イエメン首都空港
    イエメン首都空港

イエメン当局者は、サウジアラビア主導アラブ連合がイエメンでの停戦に違反していることを非難するとともに、同国サヌナ空港への航空機着陸をサウジアラビアが妨げていることを明らかにしました。

イエメンでの停戦は、今月2日から行われていますが、サウジ主導アラブ連合はその主要な取り決め、特にサヌア空港の封鎖解除を行わず、またイエメンの石油タンカー数隻も引き続き留め置いています。

イエメン・サバー通信のウェブサイトによりますと、イエメン民間航空・気象局のRaed Taleb Jabal副局長は、「アラブ連合軍の国々は、イエメンの航空会社にサヌア国際空港への航空機着陸許可を出し、24日日曜に乗り入れが再開される予定だったが、彼らはこの許可を出さなかった」と述べました。

続けて、「アラブ連合諸国の行動は、国連のイエメン特使が発表した停戦内容に違反している」と強調しました。

そして、「アラブ連合は意図的に、イエメンの人々の問題を増大させようとしている」と指摘しました。

サウジアラビアは、アメリカ、UAEアラブ首長国連邦、その他の一部の国の支援を受けて、2015年3月からイエメンへ軍事侵攻を行い、同国の全面封鎖を始めました。

サウジアラビアとその同盟国が起こした戦争により、イエメンではこれまでに数十万人の国民が死傷しているほか、400万人が難民となっています。

国連の発表によれば、イエメンは世界最悪の人道的危機に陥っています。現在イエメンでは、2900万人の同国人口のうち80%にあたる人々が、生活を続けるのに支援が必要とされています。

 


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