原油先物が反落、供給逼迫への懸念からで下値は限定的
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原油先物
アジア時間の原油先物下落しているものの、サウジアラビアなど主要産油国の増産余地が限られる中、世界的な供給逼迫が続くとの見方から下値は限定的となっています。
ロイター通信が30日木曜、報じたところによりますと、北海ブレント先物は30日が最終売買日となる8月限が0.45ドル(0.39%)安の1バレル115.8ドル、米WTI先物は0.03ドル(0.03%)安の109.8ドルとなっています。
EIA米エネルギー情報局が29日水曜に発表した週間在庫統計によりますと、ガソリンと留出油の在庫が増加しており、製油所稼働率は95%と、この時期としては4年ぶりの高水準となっています。
OPEC石油輸出国機構とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」は、29日から2日間の日程で会合を開いていますが、関係筋によると大きな政策変更が行われる可能性は低い模様です。
こうした中、ドル高も原油価格を圧迫している一方で、供給懸念が一定の支援材料となっています。
日産証券の菊川弘之氏は、投資家はポジション調整を行ったが、サウジアラビアやUAEアラブ首長国連邦がジェット燃料をはじめとする需要回復に対応する大幅な増産を行えないとの見方から、強気姿勢を維持していると指摘しました。
英石油大手シェルのベン・ファンブールデン最高経営責任者(CEO)は同日、G7主要7カ国がロシア産石油価格に上限を設ける計画について、欧米以外の国々も参加した場合にのみ機能する、との見方を示しました。
また、ロシア産天然ガスの欧州への輸送問題については、全量をロシア以外からのLNG液化天然ガス輸入でまかなうのは不可能だとし、エネルギーの配給制など即効力のある節エネ策を取らなければ状況は悪化するとの考えを示しています。

