在ウィーン国際機関ロシア代表、「米は核合意に関しもっと有用な姿勢見せるべき」
在オーストリア・ウィーン国際機関ロシア代表部のウリヤノフ代表が、核合意復活のための合意到達に向けて、アメリカがより有用で友好的な姿勢を見せることを求めました。
アメリカのマレー・イラン担当特使は5日火曜、NPR米公共ラジオ放送とのインタビューにおいて、協議のボールが再びイラン側に移ったとして、「イラン当局者らは、核合意復活に向けた提案にまだ肯定の答えを出していない」と語りました。
ウリヤノフ代表は6日水曜、イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相の投稿をリツイートして、「米国が真に核合意復活の約束を守るのならば、ウィーン協議の流れに続きもっと有用で友好的な姿勢を見せるべき時が来ている」と強調しています
アミールアブドッラーヒヤーン外相は、これに先立ち自身のツイッターにおいて、EUのボレル外務安全保障政策上級代表と行った電話会談について言及し、「私は今晩、ボレル上級代表と電話連絡を取った。合意というものは、相互の理解および利益に基づいてのみ可能となる。我々は、堅固で永続的な合意に向けての準備ができている。米国側は、合意成立を望むか、一方的な要求を主張し続けるかを決定すべきだ」としていました。
昨年12月27日に始まった圧政的対イラン制裁の解除を目指すウィーン協議第8ラウンドは、翌2022年3月11日にボレル上級代表の提案によって休止期間に入り、各関係方面の交渉担当者は、政治的相談のためにそれぞれ本国に戻りました。
それ以降、アメリカのバイデン政権が前政権による違法措置の償いを先送りにして最大限の圧力政策を継続していることで、今日に到るまで協議は休止となっていました。しかし調整役のボレル上級代表がイランを訪問して同国高官らと会談した後、この制裁解除を目指す協議は、カタール・ドーハに場所を移して先月28・29日に再開されました。