欧州で山火事が相次ぐ、記録的猛暑により
(last modified Mon, 18 Jul 2022 06:33:35 GMT )
7月 18, 2022 15:33 Asia/Tokyo

ヨーロッパで、記録的な猛暑による山火事が相次いでいます。

欧州各国で猛烈な暑さが続いており、フランス南部のジロンド県では山火事でおよそ1万haが焼失し、1万2000人以上が避難しました。

同国では厳しい熱波のため、気温が40℃以上に達すると予想され、消火作業が難航しています。

さらに、ポルトガル中部の村でも複数の山火事により100人が負傷したほか、数百人の住民が避難を余儀なくされています。

また、今月14日に摂氏45℃を記録した南欧スペインでも山火事が頻発しており、南部アンダルシア地方の町ベナハビスでは先月の山火事で全町民が避難を強いられました。

EUの森林火災監視当局によりますと、2022年に入ってからの累計の焼失面積は、東京都の面積の2倍を超える450km2余りに上っているということです。

専門家の見解では、欧州の猛暑は偏西風の蛇行によってアフリカ北部から熱波が北上したことが直接の原因とされています。

なお、WMO世界気象機関は「人間の活動によって北極が温暖化し、偏西風の蛇行が生じやすい条件を強化している。そのため北半球各地で夏の雨や乾燥、高温(などの異常気象)を長引かせている」と指摘しています。

ヨーロッパでの熱波はまだ続く見通しとされ、各国の気象局は警戒を呼びかけています。

 


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