CIA長官、「イランとロシアのせいで年取った」
CIA米中央情報局のバーンズ長官が、「長年にわたるロシアやイランとの協議のせいで、自分はすっかり年をとってしまった」と語りました。
IRIB通信によりますと、バーンズ長官は「イランにいるプーチン・ロシア大統領の写真を見ていると、長年にわたるこの2カ国との交渉で、自分はすっかり白髪頭になってしまったことを思い出す」と述べています。
また、コロラド州アスペンで開かれたアスペン安全保障フォーラムでの演説で、「イラン最高指導者やロシア大統領の写真を見ていると、ノスタルジックな気持ちになるのではなく、長年にわたるこれらの国との交渉で、自分はほとんど白髪になってしまったことが思い出される」としました。
同時に、「ロシア当局は、近隣諸国の中でも自らの影響下にある近隣諸国地域や自国の地位を、一大勢力に帰り咲かせようとしているが、これはウクライナを制圧しなければ不可能であると信じている」と主張しています。
一方、ロシアは、ウクライナとの戦争の目標は、この国の武装解除と非ナチ化であると発表しました。
イランとロシアは、特に経済、軍事、安全保障分野、またアメリカの一極主義への対抗といった地域・国際課題において、共通の戦略的利益を有しています。このことは、近年の両国の接近の主要因となっています。
2001年3月には、イランとロシアの間で「二国間関係と協力原則に関する基本協定」という20ヵ年協定が結ばれており、現在両国は、特に経済分野における新たな合意を目指しています。
ハーメネイー師は19日火曜午後、プーチン氏およびその随行団と会談し、「世界的な出来事はわが国とロシアに、日々増大する相互協力の必要性を示している」とし、「特に西側の制裁を受けてのわが国とロシアの経済協力は、両国にとっての利益となる、必要不可欠のものだ」と述べました。
そして、イラン・ロシア関係において米ドルの代わりに他の通貨や両国の通過を使用する政策を認め、「米ドルは、国際取引から段階的に排除されるべきである。米ドルの段階的な廃止は可能だ」としています