米CIA、「1953年のイランクーデターは非民主的だった」
10月 14, 2023 17:26 Asia/Tokyo
アメリカのCIA中央情報局が、自国が関与した1953年8月のイランのクーデターが非民主的なものであったとの認識を示しました。
西暦1953年8月19日(イラン歴1332年8月28日)にアメリカとイギリスが糸を引いて起きたクーデターは、当時のイランの民主的なモサッデク政権の崩壊へとつながり、1979年のイスラム革命勝利前の緊張をはらむ時代の幕開けとなりました。
同クーデターでは、専制的王政側のイラン国軍がアメリカとイギリスの協力を得てモサッデク政権を追いやり、国外に逃亡していたパフラヴィー朝のモハンマド・レザー・シャーを再び王位に据えました。
AP通信の報道によりますと、CIAは自国の関与した1953年のクーデターが非民主的なものであったことを認めました。ただし、同クーデターの多くの側面は、70年経った現在でも政府の機密として公表されないままです。
この件に関してAP通信の国連イラン代表部は、「1953年のクーデターは、我が国の内政に対する米国の継続的干渉の始まりだった。しかし米国が(同クーデター関与の事実を)受け入れたことが、補償措置やこの先の干渉を控える実際的約束につながったことは一切なく、米国の我が国に対する破壊的政策は依然として変わっていない」と強調しています。