キューバで落雷により石油貯蔵施設で大規模火災、多数が負傷または行方不明
8月 07, 2022 15:55 Asia/Tokyo
カリブ海の島国・キューバの石油貯蔵施設で、落雷により大規模な火災が発生し、多数の負傷者、行方不明者が出ています。
フランス通信が7日日曜、報じたところによりますと、キューバ西部マタンサス州の石油貯蔵施設で今月5日、落雷により大規模火災が発生しました。
この火災で6日土曜までに1人の遺体が収容されたほか、121人が負傷、消防隊員17人が行方不明となっています。
現場は、首都ハバナの東方約100キロにある州都マタンサスの工業地帯で、石油貯蔵タンクの一つが雷の直撃を受け、爆発したものです。また、6日未明までに火災は別のタンクにも延焼し、新たな爆発が発生しました。
州当局によりますと、この火災で約1900人が避難しています。
キューバ大統領府のツイッターによりますと、5人が重体、別の3人が非常に深刻な状態にあるということです。
キューバ共産党機関紙グランマは、今回の火災の原因として「避雷針が故障し、放電のエネルギーに耐えられなかった」ことだと報じています。
キューバ大統領府は6日、燃料問題に詳しい友好国に支援と助言を求めたことを明らかにしました。
ディアスカネル・キューバ大統領は、メキシコ、ベネズエラ、ロシア、ニカラグア、アルゼンチン、チリからの物資の支援に謝意を伝えるとともに、「米国からの技術的助言にも感謝する」と述べました。
一方で、この火災の消火には「時間がかかる可能性がある」としています。
キューバ石油公社幹部のアスベル・レアル氏は、今回の火災がキューバ史上最大規模だとしています。
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