水位低下の米人造湖で、4体目の遺体発見 
(last modified Mon, 08 Aug 2022 10:44:36 GMT )
8月 08, 2022 19:44 Asia/Tokyo
  • 米国最大の人工貯水池ミード湖
    米国最大の人工貯水池ミード湖

大規模な干ばつの影響で水位が低下している米国最大の人工貯水池ミード湖で、新たな遺体が発見されたことを当局が明らかにしました。

米CNNによりますと、ミード湖で発見された遺体は5月以来、これで4体目となります。

国立公園局の発表によれば、6日午前、白骨化した遺体があるとの通報を受けてパークレンジャーがこの一帯に立ち入り禁止区域を設け、ラスベガス警察潜水士の協力を得て遺体を回収しました。死因については検視官が調べているということです。

水位がかつてない水準にまで低下しているミード湖では、これ以前にも少なくとも3人の遺体が見つかっていました。

このうち5月1日に樽の中から見つかった遺体は、銃で撃たれた傷があったものの、腐敗が進んでおりDNAの採取が難しいと見られています。

今回見つかった遺体がいつから湖に沈んでいたのかは分かっておらず、ラスベガス警察は、現時点で捜査は行っていないとCNNに説明しています。

一方、樽の中から見つかった遺体については、殺人事件の被害者とみて捜査が続けられています。

警察によれば、5月7日に発見された別の遺体は23~37歳だったと推定されるものの、死亡した経緯は不明であり、臓器の組織を調べることができたほかの2遺体と比べると、白骨化が進んでいるということです。

続いて7月25日に見つかった3番目の遺体は一部が欠けており、まだ調べ始めたばかりだと警察は話しています。

ミード湖は、ネバダ州とアリゾナ州にまたがる人工貯水池で、大規模な干ばつのため今年に入って急激に水位が低下し、1930年代にダムができて以来で最低を記録しました。NASA米航空宇宙局は、7月18日の時点で水量は貯水容量のわずか27%だったとしています。

 


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