NPT軍縮委、合意なく討議終了
8月 20, 2022 16:10 Asia/Tokyo
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NPT核兵器不拡散条約再検討会議
米ニューヨークの国連本部で開催中のNPT核兵器不拡散条約再検討会議が、合意なく終了しました。
時事通信によりますと、NPT再検討会議で、核軍縮を扱う第1委員会は19日金曜、最終文書案をまとめ、討議を終えたものの、核保有国と非保有国などの意見の隔たりは解消されず、委員会内の合意を得られないまま、スラウビネン議長に送られることとなっています。
第1委の最終文書案は補助機関の素案と統合した形でまとめられ、当初案通り、核保有国に対し「核の先制不使用」政策の採用を求めたものとなりました。
また核兵器禁止条約については、昨年1月の発効や今年6月に初の締約国会議が開催されたことを「認知する」との文言も残った一方で、メキシコなどの締約国が求める「NPTとの補完性」への言及は見送られた形となっています。
なお、岸田文雄首相は日本の歴代首相として初めて、今月1日にこのNPT再検討会議に出席し、同日の演説で「核兵器のない世界」へ核軍縮・不拡散に取り組むよう訴えています。
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